関学被害選手の父親が会見(全文2)刑事告訴は「日大の対応いかん」変わらず
嘆願書を出してまでも真相究明する思いは?
TBSテレビ:TBSテレビの『ビビット』の上路と申します。よろしくお願いします。今、嘆願書を拝見しまして、やはりこの嘆願書を出してまでも被害届を出さなくてはいけないという大変つらいお立場というのがよく分かりました。さらにやっぱりご自身、息子さんに被害届を出させるというのは親御さんにしても大変な覚悟があったのではないかと思うのですが、今回そこまでしてもやはり追及しなくてはいけないと思ったのはなぜなのかというのを、ちょっとあらためて聞かせていただいてよろしいでしょうか。 奥野:保護者の方々の動きも含め、選手の皆さんが日大の声明を出されるということで、申し上げたように日大に息子の友達もいてるし、私も仲良くさせていただいている親御さんもいらっしゃって、やっぱりつらいですよね。で、そこにはなんの罪もないわけで。本来ならみんな普通に毎週試合をやって、学生生活を謳歌していなくてはならないのに、一連の指導者の方々の何を守ろうとされているのか、今日まで至ってしまっているところを真相究明につなげていただきたいということでございます。 TBSテレビ:やっぱりそれだけ今回のような悪質な反則行為というのはアメフトの世界からなくさなきゃいけないという強い思いがおありなのでしょうか。 奥野:はい。たまたま日大との試合で、こういった形で現場がちゃんと動画で残って、ネット上に広く広まって、これは駄目だというのが分かったから良かったですけれども、これはスポーツ界全体においてさまざまな事案があるということをいろいろと聞き及んでいます。たくさんのメッセージの中にはそういう思いのメッセージがいっぱいありました。やはりこれは日本のスポーツ界において、そのルールの決定とその倫理観というのを確立しないと、やはりとんでもない方向にいくんじゃないかなという意味も含めて、今回真相究明に向けて、その見直しをこれを事例に図っていただきたいなというふうに思っています。 TBSテレビ:その思いに至られた要因の1つとして、息子さんのチームメイトの方がプレー中に亡くなった、その悲しみをそばでご覧になったっていうふうに、その影響は大きいですか。 奥野:はい。あれはあくまで事故ですのでプレーの範囲内で起こったことですから。ただ、ルールを無視してそのような事故が起こったら、それは事故ではなく事件になってしまいますので、一定の社会のルールというのは法律ですから、じゃあスポーツの法律はなんだっていったら、スポーツのルールですから。そのルールを逸脱すれば大きな事故につながりますから、そこは今しっかりと真相究明をして正していきたいなというふうに思います。 TBSテレビ:ありがとうございます。