〔欧州株式〕軒並み下落=英0.84%安、独0.76%安(8日)
【ロンドン時事】週末8日の欧州株式市場は軒並み下落した。英FT100種平均株価指数(FTSE100)は前日終値比68.35ポイント(0.84%)安の8072.39で引けた。週間ベースでは1.28%安。 ドイツ株式主要40銘柄指数(DAX)は0.76%安(週間は0.21%安)、フランスCAC40種指数は1.17%安(同0.95%安)、ストックス欧州600種指数は0.65%安(同0.84%安)だった。 米大統領選でのトランプ氏勝利を織り込む動きが進む中、この日の欧州株は売りが優勢となった。ドイツの連立政権崩壊を受けた先行き不透明感も地合いの悪化につながった。中国の景気てこ入れ策に関する報は材料視されず、逆に中国市場への依存度が大きい高級ブランド株は下げが目立った。 FTSEの構成銘柄では、住宅大手ビストリー・グループが15.51%安と急落。産銅大手アントファガスタは6.61%安、資源大手グレンコアも4.96%安となった。一方、航空大手インターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)は7.18%高、産金大手エンデバー・マイニングは4.25%高、インターコンチネンタル・ホテルズ・グループは2.78%高と相場を支えた。 DAXでは、化学大手BASFが5.19%安、商用車大手ダイムラー・トラックが3.99%安、自動車大手BMWが3.21%安と下げを主導。半面、不動産大手ボノビアは2.72%高、エネルギー大手シーメンス・エナジーは2.62%高、通販大手ザランドは2.10%高と買われた。