うちの母は「定期預金」を利用しつづけています。「投資」のほうが、利率が高い気がするのですが、預金のメリットはあるのでしょうか?
預貯金や定期預金のメリットは?
海外では政策金利が高くなっていることで、銀行などの預貯金の利率も高くなっています。日本でも、海外ほどではないですが、金利の上昇が続いています。しかし、まだ預貯金に預けても高い利率ではないので、増やすことを考えると、投資をしたほうが資金を増やせるという期待は高いでしょう。 では、預貯金にはメリットがないのかというと、そうでもありません。前述しましたが、投資は利回りが不確実であり、時には短期的に投資した額を下回ることもあります。 また、投資は長期で運用することが大切です。この理由は、長期で投資を行うことで、下振れのとき(利回りがマイナスになったとき)でも投資した元本を下回る可能性が非常に低くなる点にあります。 対して「定期預金」は、利率が約束されており、一定期間後には出した額に利率分のプラスされた額が戻ってきます。ですので、満期のときに受け取れる額も事前に計算することができ、短期的に投資した額を下回ることがない、というメリットがあります。 したがって、短期・中期的に使う目的のあるお金は「定期預金」に預けておくことで、確実に目的の時期にお金を確保できることになります。
まとめ
昨今、NISAやiDeCoなど投資を促す制度が周知され、投資に対して抵抗がなくなっている人もいるでしょう。一方では、「投資は損をしてしまいそうで怖い」と思い、決して高いとはいえない利率の定期預金で、資金を運用している人も見受けられます。 長期的な視点で、インフレに対応できるよう考えるのであれば、積極的に投資をするほうが、実質的な損失を避けることはできるでしょう。しかし短期・中期的に使う目的の資金では、投資した元本を下回った場合、資金不足となりかねません。短期・中期的に使う目的のものであれば、元本を確保しながら運用しておける「定期預金」に預けておくのも大切です。 出典 金融庁 NISA特設ウェブサイト NISAを知る 国民年金基金連合会 iDeCo公式サイト iDeCoってなに? 執筆者:吉野裕一 夢実現プランナー
ファイナンシャルフィールド編集部