【衆院選2024】福井県内の結果まとめ 1区は自民・稲田朋美氏、2区は立憲・辻英之氏が当選 小選挙区の非自民は28年ぶり
第50回衆院選は10月27日に投票、即日開票された。福井県内2小選挙区のうち、1区は自民党前職の稲田朋美氏(65)が党派閥裏金事件の逆風の中で7選を果たした。自民公認候補が不在となった2区は立憲民主党新人の辻英之氏(54)が初当選し、自民非公認となり無所属で出馬した前職の高木毅氏(68)は敗北した。県内小選挙区で非自民候補が当選するのは1996年以来28年ぶり。 【市町村別】衆院選の北陸信越・比例得票デジタルマップ 1区の次点となった立民新人の波多野翼氏(39)、2区の次点となった日本維新の会元職の斉木武志氏(50)が比例代表北陸信越ブロックで復活当選を果たした。同ブロックで自民が単独15位に名簿登載した元福井県小浜市長の松崎晃治氏(66)、同17位の元同県大野市副市長の今洋佑氏(41)は落選した。 県内小選挙区の投票率は57.39%だった。 「政治とカネ」への対応が最大の争点となる中、1区は比例重複立候補を認められなかった稲田氏が政治改革の決意を訴え、強固な組織力を背景に辛勝した。波多野氏は公示直前の出馬表明ながら立民支持母体の連合福井の支援を受け、無党派層にも食い込み、稲田氏に迫った。参政党新人の田中こはる氏(38)、共産党新人の金元幸枝氏(66)、無所属新人の西山理恵氏(48)は及ばなかった。 2区は、政治刷新を掲げた辻氏が生活者目線に立った政策を主張。丹南、嶺南とも幅広く浸透した。斉木氏は電気料金引き下げなど物価高対策を訴え一定の支持を獲得。高木氏は2区内の大半の首長から応援を受け8期24年の実績を訴えたが支持は広がらなかった。元自民衆院議員で無所属の山本拓氏(72)の出馬で保守票が分散したことも響いた。共産党新人の小柳茂臣氏(70)も涙をのんだ。 政治団体「日本保守党」から比例代表近畿ブロック単独1位で立候補した福井県立大学名誉教授の島田洋一氏(67)=福井市=が初当選した。
福井新聞社