有給休暇を一からおさらい 日数は何日?アルバイトも対象?「なんで有給取って『ありがとう』と言うのか」
日々、仕事に熱中していても、忘れてはいけないのが休み。働く人で「休み」というと、「有給休暇(有給)」を思い浮かべる人もいるだろう。ある会社員は「『有給取得させていただき、ありがとうございます』と言わなければならないことが疑問だ」という声を上げる。ありがとうと言って取得しなければならないものなのか──。年末年始を前に、意外と知らない有給休暇の基本や、誰がどのようなタイミングでとれるのかを専門家に聞いた。 【表を見る】労働者に付与される有給休暇の付与日数 ■アルバイトも対象 そもそも「有給」とは 有給について街で話を聞くと、「思い立った時や休みたい時に休めない」(26歳男性・営業職)、「社内スケジュール的にどうしても忙しい時期には、極力取らないようにずらさないと、なんか一言言われるだろうと思う」(36歳女性・事務職)という人もいた。 また、美容院で週に3日アルバイトをしているという女性からは「取りづらいだったり、無いものだと思えといったものがあったりすると思うので、あるなら、平等に取りやすい会社だったらいいなと思う」(20歳・専門学生)という心配の声もあがった。 有給について多くの人から相談を受ける「社会保険労務士法人とうかい」の小栗多喜子さんに、有給を取得するにはどうすれば良いのか、話を聞いた。 社会保険労務士 小栗多喜子さん 「従業員からしたら、『私、有給ありますよね』と言えばいいというだけです。(会社は)『無い』とは言えないので、それさえ言えれば大丈夫かなと思います。 もし『無い』と言っている会社がいたら、法律を知らないで言っているケースがあります。他にも、週に1回も働いてない人で、付与されていない可能性もあります」 そもそも何日分の有給があるのか、付与されるタイミングはいつなのか、知らない人もいるのではないだろうか。 厚生労働省によると、有給休暇とは「一定期間勤続した労働者に対して、心身の疲労を回復し、ゆとりある生活を保障するために付与される休暇」のこと。有給を取得しても賃金が減額されることはない。