【マイコプラズマ肺炎って?】8年ぶり感染拡大で『過去最多』...症状消えても感染力あり「歩く肺炎」とも 実は「うがい」はあまり予防効果なし!?
どんな人が感染、重症化しやすい?
約80%が14歳以下という特徴もあります。尾内特任教授によりますと、これは環境の要因で、学校など密度が高い集団生活の中で広がりやすいということです。 そして、4~5日かけてじわじわと発熱するところがポイントです。また、せきは痰が絡まない乾いたせきだそうです。ちなみに詳しく聞くと、肺胞の中で炎症を起こすと痰が出てくる、肺胞の外だと乾いたせきが出るということです。 そして年代にも差があります。重症化しやすいのは5~50歳まで。免疫機能が過剰反応すると重症化するということですが、重症化する人としない人の差はまだわかっていないようです。 幼児と高齢者がなぜ重症化しにくい=免疫の過剰反応を起こしにくいかというと、幼児はまだ免疫機能がしっかり成長していないため、高齢者は免疫機能が衰えているからではないかと言われています。
予防は「マスク」「手洗い」「咳エチケット」
感染時は基本的に薬で治療することができますが、予防するにはどうすればいいのでしょうか。 そもそも感染症の主な感染経路はさまざまで、主に飛まつ・エアロゾル・空気・接触・経口などがあります。マイコプラズマ肺炎については飛沫か接触で感染します。対策は主に以下の3点です。 ▼マスク(飛まつを防ぐ) ▼手洗い ▼咳エチケット 特に子どもがいる家庭では、幼稚園・学校・家庭などで注意しましょう。子どものクラスで今感染者が多いのかなど気にかけてください。また、日常的にしっかり手洗いを行いましょう。学校で流行っている、もしくは子どもが学校で感染したかもしれない場合は、家族の人もマスク着用を考えてみてください。
よく感染対策で「うがい」が言われますが、尾内特任教授によりますと、うがいをしてものどから細菌がいなくなるわけではないので安心しないでほしいということです。 厚労省HPの「感染対策のポイント」にも、手洗い咳エチケット・マスク着用・手洗い・換気は記載されていますが、うがいは書かれていません。首相官邸HPにも「うがいは、一般的な風邪などを予防する効果があると言われていますが、インフルエンザを予防する効果については科学的に証明されていません」と書かれています。 もちろん、うがいをしないほうがいいというわけではありません。 そして、せきをする人とすれ違った、など短時間の暴露ならリスクは低いので、あまり怖がりすぎないでほしいということです。 (2024年10月9日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)