フリーアナ吉田明世、「GOOD BYE 前歯!」インパクトが大きすぎた、娘の前歯とのお別れシーン
現在、6歳の女の子と3歳の男の子のきょうだい育児に奮闘中のフリーアナウンサーの吉田明世さん。今月はいよいよ始まった上の子の歯の生え変わりでの衝撃(笑劇?)エピソード。育児エッセイ第54回です。 【画像】生まれたばかりの第二子を抱っこする吉田アナ
娘にもいよいよ「歯の生え変わり」シーズン到来
大人になると記憶が薄まるけれど子どもにとっては一大イベントの1つ、そう、「歯の生え変わり」。 とくにわが娘にとって、このイベントは一世一代の大勝負のようで、歯がグラグラし始めてから抜けるまでは自分の歯のことで頭がいっぱいのようす。下の歯がグラグラし始めたときは、「ねえねえ、見て、私の歯、グラグラしてるの!」と家族や保育園の先生など、会う人会う人に経過報告をしていました。歯が抜けるのってこんなに楽しみだったっけ? と自分の幼少期を思い出そうとするのですが、あまり記憶がないことから、私は娘ほど楽しみにしてなかったような気もします。それとも、人間の脳はよくできているもので、出産の痛みも月日がたつと忘れていくように、歯が抜けるという痛みを伴う成長過程も、大人になるにつれて当時のワクワク感と一緒に忘れるようにできているのかもしれません。 ただ、娘が自分の前歯とお別れする瞬間は、娘にとっても私にとっても、決して忘れることができない思い出となってしまったのでありました。全ては母である私のせいで…。
忘れられない思い出、上の前歯とのグッバイ
下の前歯と同様、上の前歯がグラグラし始めたころから、「ようやく自分もお友だちのように大人の前歯が生えるんだ!」とワクワクしていた娘。 食事のときも歯磨きのときも、「ちょっと前歯痛むんだよね~」と顔をしかめるものの、その表情はどこか誇らしげでうれしさがにじみ出ていたのでした。それから数週間が経ち、グラグラ度合いも随分と増したころのこと。少しぴちぴちとした長袖を着ていた娘の着替えを手伝うため、洋服の裾(すそ)を持って上にあげた瞬間のことでした。「ぶちぶちぶち~!!」……もうお分かりですよね。そうです。洋服の襟ぐりに前歯2本が引っかかり、脱衣とともに前歯も一緒に抜けたのです。 私自身は歯が抜けた際の異様な音に、最初は何が起きたのかがわからず、あれ? 洋服破れちゃったのかな? と思い娘の顔を見ると、半泣きの顔で「ママ、歯が抜けた……」と口から血を出しているではありませんか!「うそ!ごめん!!大丈夫?!?!」と大慌てでティッシュを渡し歯茎からの出血を止める母。娘は歯が抜けた痛みと驚きとで5秒ほど泣き、その後大笑い。その笑いはその場にいた私、弟、祖父母へと伝染し、前歯との突然の別れがやってきたのでした。 「昔は歯につけた糸をドアノブにくくって、誰かがドアを開けた瞬間引き抜く、なんて方法もあったらしいよ」なんて話をして、「え~!怖すぎる!」とおびえていた娘。結果的にドアノブ以上にインパクトのある抜歯(しかも2本同時)となってしまったのでありました。 今まさに前歯がグラグラしているお子さまのお父さんお母さん、ぜひ、服の着脱には気をつけてあげてくださいね…。(反省) 最近はギザギザした大人の歯がお目見えし、前歯が2本ない状態でニコッと笑う姿は、なんともかわいくて、見ているとついつい笑みが溢(あふ)れてしまいます。 日本では上の歯は上から下に、下の歯は下から上に投げる習慣が多いようですが、わが家は投げることができずひとまず保管しております。 「はが ぬけたら どうするの? : せかいのこどもたちのはなし」という絵本では、世界の子どもたちが歯が抜けたあとにどうするのかが書かれていておすすめです。 ブライアン・カラス 絵/セルビー・ビーラー 作(フレーベル館) 文・写真/吉田明世 構成/たまひよONLINE編集部 ●記事の内容は2024年11月の情報で、現在と異なる場合があります。
吉田明世さん(よしだあきよ)
PROFILE 1988年生まれ。2018年5月に女の子を、2020年12月に男の子を出産した。TBSのアナウンサーを経て、19年にフリーとなり、東京FM「ONE MORNING」(月~金6時~9時)「THE TRAD」(月・火15時~16時55分)レギュラー。ほかにTV、イベント、コラム連載など幅広く活躍中。保育士資格のほか、絵本専門士の資格も取得。2022年、初の絵本「はやくちよこれいと」(インプレス)を出版。
たまひよ ONLINE編集部