ドレスの下は「下着なし」で纏う肌見せドレス!?セレブたちにいま大人気なブランドとは?
過去と現在のヒロインたち
2024年春夏コレクションは、燃えるような赤、ゴールドのラメ、レオパードやパイソンのプリント、官能的なカットアウトのミニドレスなど、同じ "カリエンテ(情熱的)"をテーマにしている。エマ・レイノーはこう説明する。「このコレクションは、私にインスピレーションを与える強い女性を反映しています。映画『スカーフェイス』のエルヴィラ・ハンコック(ミシェル・ファイファー)がアル・パチーノ(トニー・モンタナ)に向かって『Don't call me baby, I'm not your baby(ベイビーなんて気安く呼ばないで、私はあなたのベイビーじゃないわ)』と言うような女性です。」「ジャンヌ・モローが『黒衣の花嫁』で演じたような復讐映画のヒロインや、ユマ・サーマンが『キル・ビル』シリーズで演じたようなヒロインが大好きです。マルシアもまた、80年代らしさを持ち、その時代特有のユーモアと深みを兼ね備えています。今日、アデル・エグザルホプロスはそのユーモア、センシュアリティ、自由な口調、そして彼女自身にしかない特別な語り口で、その役を見事に演じています。」 今日、マルシアはあらゆる意味で引っ越し中だ。エマ・レイノーは彼女のオフィスとスタジオを去り(彼女の賃貸契約が解除された)、新しい場所を見つけるまで、夫のプロダクション会社「Chi-Fou-Mi」のオフィスに移り住んでいる。彼女の野望は? 「マルシアをさらに進化させ、単なる『ショーツを履かずに着るドレス』だけでなく、完全な衣装の品揃えを提案すること」と彼女は微笑みながら述べている。 秋には、彼女はコルセット風のジャケットとカーゴパンツ、そして彼女のレースアップドレスからインスパイアされたバッグも発表する予定だ。彼女の究極の夢は、パリに店舗をオープンすること。その間、オリンピック期間中はギャラリー・ラファイエットに出店する予定だ。順風満帆な道のりだろうか? 決してそうではない。起業家であり、9歳と5歳のふたりの子どもの母親でもある彼女は、時には自信を失ったり、困難な期間を経験したりしたこともある。