覚えておいて損はない!? 欧州、21歳以下のブレイク候補(4)抜擢から3ヶ月から代表! 驚きしかない19歳
世界有数の才能が集まる欧州リーグには、今夏のユーロ2024(欧州選手権)で大活躍したラミン・ヤマルをはじめ、毎年のように各国の期待を背負う若手選手たちが台頭している。今回は、今季中に大ブレイクをしても不思議ではない21歳以下の期待のブレイク候補を紹介する(成績は11月25日時点)。
DF:ピエトロ・コムッツォ(イタリア代表) 生年月日:2005年2月20日 所属:フィオレンティーナ 市場価値:400万ユーロ(約6.4億円) 今季リーグ成績:11試合0得点0アシスト 今季のセリエAで躍進を遂げているチームの一つがフィオレンティーナだ。開幕直後こそ勝ち切れない試合が多かったが、基本システムを[3-4-2-1]から[4-2-3-1]へと変更したことでチームの最適解が見つかり、直近はリーグ戦で7連勝と好調を維持している。 この躍進の立役者が今夏に加入した新エース、モイズ・キーンであることは間違いない。ただ、それ以上に大きいのが守備陣の安定だろう。 昨季までの守備の柱であるニコラ・ミレンコビッチの退団と新加入のマリン・ポングラチッチの負傷離脱が重なった最悪のタイミングで、今季正式にトップチームの選手となったピエトロ・コムッツォが台頭したことは嬉しい誤算だ。この19歳のセンターバック(CB)とルカ・ラニエリの生え抜きコンビを中心とした堅守がチームの土台を担っている。 まだ10代のコムッツォだが、“19歳とは思えない”という枕詞が失礼なほどにプレーが安定している。フィジカル能力が成熟していることから相手FWに対して優位に立つことができる機会が多く、相手のシュートに対しての寄せも早い。 ボール出しの部分では、右サイドバック(SB)のドドとの連係が光っており、彼の位置を見ながら長短のパスを使い分けて最終ラインから攻撃の起点となっている。 セリエAでの初スタメンが“今季開幕戦”という驚きの抜擢からの約3ヶ月間はコムッツォにとって怒涛のものとなった。9月には2028年夏までの新契約を結び、11月にはユベントスのニコロ・サヴォーナらと共にイタリア代表に初招集された。 イタリア代表を率いるルチアーノ・スパレッティ監督も「彼には注意深さと素晴らしいフィジカル能力がある」と19歳のDFを高く評価。現在の代表チームは右CBの選手層が厚いわけではないため、今後も所属クラブで活躍することができれば継続的にメンバーに名を連ねるだろう。
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