『シビル・ウォー アメリカ最後の日』主演キルステン・ダンストが語る「戦場ジャーナリストへの深い敬意」
強烈な役を演じたのはキルステンの夫ジェシー・プレモンス
【画像】出演時間は多くはないが、強烈な印象を残す西部勢力の兵士の一人を演じるジェシー・プレモンス。実生活のパートナー、キルステン・ダンストと共演した『パワー・オブ・ザ・ドッグ』(2021年)でアカデミー賞助演男優賞候補になり、2024年は『憐れみの3章』でカンヌ国際映画祭男優賞を受賞。『ブレイキング・バッド』や『FARGO/ファーゴ』、『ブラック・ミラー』など、多くのTVシリーズでも独特の存在感を発揮。
最後に、本作の中で強烈な印象を残す西部勢力の兵士を演じた、キルステンの私生活のパートナーであるジェシー・プレモンスとのエピソードを。 キルステンは人気ドラマ『FARGO/ファーゴ』のシーズン2で夫婦役を演じたジェシーと2017年に婚約(2022年に結婚)し、2人の子供を授かりました。夫婦仲はとても良いようで、本作にジェシーが出演したのも、演じる予定だった俳優が降板したため、スケジュールが空いていた夫に声をかけたとか。この配役は大成功で、出演時間は短いですが、この映画を象徴するようなシーンに仕上がっています。 震え上がるような人物を演じたジェシーですが、よき家庭人として、家族写真を撮影するのは主にジェシーの役割だとか。 「夫はとても写真に興味があって、私の古いローライフレックスカメラを今では彼が使っているんです。それで子供たちの写真をたくさん撮っているの。今では趣味として写真にのめり込んでいて、機材にはかなりの投資をしているわ(笑)。 でも、夫が写真撮影を担当することで、私は動物園に行くときには軽食を用意したりベビーカーを押したりするなど、他の作業に集中できます。それに、何よりも家族の大切な思い出を、iPhone以外の美しい写真として残してくれることを夫にとても感謝しています。 今はジェシーが自分の創造的な興味を追求しながら、私が他の方法で家計を支える。夫婦の在り方として、とても良いバランスだと思っています」 キルステンの視点から、ジャーナリストとその仕事を軸に映画のテーマについて考察してみました。ほかにも、国家が分断される危機やファシズム、右か左か、善か悪かの二元論では語ることのできない世界の複雑さなど、映画を観た人同士の対話を促し、さまざまな議論を深めていくことができる作品です。日本も、決して他人事ではないと感じる人も多いでしょう。未見の方は、どうぞ今すぐ劇場へ!