着目点は「正答率」「質問調査の結果」の相関関係…全国学力テストで自己肯定感高い子=平均正答率高い という結果に
鹿児島県教育委員会は18日、2024年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果分析を公表した。自己肯定感が高い児童生徒ほど、平均正答率が高い傾向にあることなどが分かった。 県教委は、テストの正答率と児童生徒質問調査の結果の相関関係に着目。「自分にはよいところがあると思う」に「当てはまる」と答えた小学6年生は国語の正答率が71%だった。これに対し、「当てはまらない」と答えた子は62.4%。算数や中学3年の国語、数学も同じ傾向が見られた。 「課題解決に向けて自分で考えた」など主体的学びに取り組んだ子と、そうでない子の正答率に10ポイント以上開きがあった。「授業は自分にあった教え方だった」「同級生と話し合う活動で考えを深められた」と答えた子の正答率も高い傾向だった。 全国学力テストは4月、小学6年と中学3年を対象に実施。県内の小学校の正答数は全国平均とほぼ同等、中学はやや下回った。県教委は今回の分析結果をホームページで公表。水島淳課長は「授業改善や、子どもとの接し方などに生かしてほしい」と呼びかけた。
南日本新聞 | 鹿児島
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