キングスに加入したデマー・デローザンが早くも感じる居心地の良さ「チームのみんなが受け入れてくれ、質問をしてくれる」
サボニスが、デローザンの地元を訪れ1週間一緒にトレーニング
今オフもNBAでは多くの選手が新天地へと活躍の場を移した。その中でも注目すべき1つが、デマー・デローザンがサイン&トレードでブルズからキングスへと移籍したことだ。 オールスターに6度選出されたデローザンは、これまで15年間のNBAキャリアでレギュラーシーズン通算1110試合に出場し、平均21.2得点を記録しているトップレベルのスコアラーだ。特にペリメーターシュートを得意とし、ミッドレンジマスターと評されている彼は、35歳と大ベテランの域に達しているが昨シーズンも平均24.0得点、5.3アシスト、4.3リバウンドと衰えは見えない。過去3シーズン連続で74試合以上に出場と、年齢からくる故障の心配も少ない。 ここ2シーズン連続でプレーオフを逃したブルズは、オフに入ると早々にリーグ屈指の守備力を誇るアレックス・カルーソとの交換トレードでサンダーから21歳の大型ガードであるジョシュ・ギディを獲得。ロスターの若返りを図ったことで、デローザンの移籍が確実視されていた。行き先として複数のチームが噂されている中、デローザンはカリフォルニア州南部のコンプトン出身かつ大学も南カリフォルニア大と、ロサンゼルスが地元であることからレイカーズ、クリッパーズは有力な候補と言われていた。実際、デローザンも後に両チームは選択肢に含まれていたと明かしている。 そんな中、最終的に彼はキングスを選んだ。それはディアロン・フォックス、ドマンタス・サボニスの2枚看板を有するキングスこそが、自身が切望する栄冠を勝ち取れるチャンスが一番あると感じたからだ。 そして、この考えに至る過程において、キングスの中心メンバーたちの熱心な勧誘も大きな影響を及ぼした。『ESPN』のブライアン・ウィンドホースト氏によるポッドキャスト番組『The Hoop Collective』に出演したデローザンは、以下のように語る。「みんな連絡を取っていた。これはとてもすごいことで、ある朝、マリーク(モンク)とディアロンからメールが来たことを覚えている。もちろんトレイ・ライルズはサンアントニオで一緒にプレーしたこともあり、何年も前から知っている。(アシスタントコーチの)リアンドロ・バルボサは、僕がNBA2年目のシーズンのチームメートだった。彼は何度も僕に電話をかけてきた。僕がどれだけチームに求められているかを集団で伝える努力をしている感じだった」 さらにデローザンは「数週間前、サボニスは僕と一緒にワークアウトをしたいとロサンゼルスに来てくれて、1週間一緒にトレーニングをした。チームのみんなが受け入れてくれ、質問をしてくれる」とすでに新天地で居心地の良さを感じていると続けた。 早くもケミストリーが生まれつつあるデローザンがしっかりとフィットできれば、キングスが西地区の上位争いに食い込んでくる可能性は高い。
バスケット・カウント編集部