中高生ジャズバンドの全国大会JSJFで3位に 練習増やし難曲に挑んだ京都府立工業高校
福知山市石原、京都府立工業高校の吹奏楽部マンボウ・ジャズ・バンド(赤穂春衣部長)が、兵庫県神戸市で開かれた「第39回ジャパン・スチューデント・ジャズ・フェスティバル2024」の高校の部で3位にあたる日本学校ジャズ教育協会会長賞を受けた。3位は2009年以来15年ぶり。 フェスティバルは、日本学校ジャズ教育協会関西本部などの主催。中高生のビッグバンドによる全国最大規模のジャズの祭典で、今年は8月23日から25日まで中学校の部に12団体、高校の部に22団体が出場した。 府立工業は1997年から毎年のように出場して入賞を重ねており、今回は上位を狙うという目標を定めた。演奏曲は顧問と相談し、難曲とされる「On That Side(オン・ザット・サイド)」と「Snakes(スネイクス)」を選んだ。 2曲ともテンポが速いうえに複雑なフレーズがあり、テクニックが求められる曲だが、普段の部活のほか、休日にも学校での練習に励み、本番では全体の音のバランス、強弱の付け方を考えながら演奏することができたという。
■赤穂部長が個人賞
団体での上位入賞のほか、ソプラノサックスを吹いた赤穂部長(3年・市島中出身)が個人賞のナイスプレイヤー賞を受けた。同賞の受賞は3年連続で、いずれもソプラノサックス奏者。 赤穂部長は「大会に向けての練習時間は普段よりも長く取り、コミュニケーションも深めました。3位に入ることができ、これまでの苦労が報われました。個人賞も大変うれしい」と喜んでいる。 技術指導の顧問、高見翔馬教諭(30)は「難しい曲でしたが、本番では夏の練習で身に付けた技術が出せた。よく頑張って上位入賞の目標を果たしてくれました」とたたえた。