男手一つで支えてくれた父へ誓った最後の冬 大商学園・三島ゆな「結果で恩返しを」【全日本高校女子サッカー選手権】
■父の前で決めたゴール!三島選手が駆け抜けた最後の冬 迎えた3回戦の鎮西学院(長崎)戦。この日もスタメンで出場した三島選手は応援席から勇作さんが見守る中、攻守にわたり全力疾走を繰り返した。大商学園は前半から押し込む展開。後半には味方の直接フリーキックのこぼれ球を三島選手が押し込み今大会初得点を挙げた。「娘が点を決めてくれるとやっぱりうれしい。久しぶりの得点だったので」と勇作さんは目を細めた。 試合後、三島選手が真っ先に向かったのは勇作さんの元。「ようやくゆならしいプレーになってきたな。よかったよかった」と勇作さんは労った。 「悔いなくプレーしたいし、結果を残して、家族に恩返ししたい」とインタビューに答えた娘の姿を見て、「年のせいなのか、涙が出てくる。娘はゴールを決めるまで苦しんでいたと思う。次の一戦も頑張ってほしい」。勇作さんは目頭が熱くなっていた。 最終的には準決勝で姿を消した大商学園。三島選手は日本一の夢を後輩達に託し、最後の冬を終えた。卒業後も大学に進学しサッカーを続けるという三島選手。親子の物語は続く。
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