「ペップが崇拝した奇才」メノッティはなぜ、これほど多くの選手や指導者を虜にしてきたのか【現地発】
フットボールの本質が見えるメノッティの言葉は金言だ
メノッティ(左)に影響を受けた指導者は数知れず。当代きっての名将と名高いペップもそのひとりだ。(C)Getty Images
去る5月5日、85歳で天国へと旅立ったセサル・ルイス・メノッティ。アルゼンチンが生んだ名将はなぜ、これほど多くの選手や指導者を虜にし、敬愛されてきたのか。奇才の素顔を知るスアレス記者が、秘蔵のエピソードとともに振り返る。(文:ヘスス・スアレス/訳:小宮良之 2024年6月6日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック スペイン』を転載) ―――◆―――◆――― 去る5月5日、アルゼンチンの奇才、セサル・ルイス・メノッティが85歳でこの世を去った。 メノッティは、言わずと知れた名将である。自国開催の1978年ワールドカップでアルゼンチンを悲願の初優勝に導くと、82-83シーズンにはディエゴ・マラドーナ擁するバルセロナを率い、コパ・デル・レイ決勝でレアル・マドリーを破って優勝。88年にヨハン・クライフが就任する前のバルサの土台を作ったと言えるだろう。
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