「年金が月額10万円です。私って少数派ですか?」厚生年金・国民年金の平均受給額を男女別の一覧でチェック
「国民年金(基礎年金)」の平均月額はいくら?
国民年金だけの月額平均については、以下をご覧ください。 ●国民年金(老齢基礎年金)の受給額 ・〈全体〉平均年金月額:5万6316円 ・〈男性〉平均年金月額:5万8798円 ・〈女性〉平均年金月額:5万4426円 ●【国民年金】受給額ごとの人数(1万円刻み) ・1万円未満:6万5660人 ・1万円以上~2万円未満:27万4330人 ・2万円以上~3万円未満:88万1065人 ・3万円以上~4万円未満:266万1520人 ・4万円以上~5万円未満:465万5774人 ・5万円以上~6万円未満:824万6178人 ・6万円以上~7万円未満:1484万7491人 ・7万円以上~:178万3609人 国民年金のみでは5万6316円となりました。 フリーランスや専業主婦(夫)などは、国民年金のみに加入することになります。 老後も賃貸に住む場合は、家賃だけで年金を使い切ってしまうことも十分に考えられます。現役時代から貯蓄を十分に備えておくことが大切です。 また、すでに老後を迎えており、どうしても年金だけで生活できない場合は、公的扶助を活用することも視野に入れる必要があるでしょう。
まとめにかえて
ここまで、シニア世代が受け取る年金の制度や金額について確認を行いました。 国民年金では平均月額が5万6316円で厚生年金では14万3973円、10万円以上の割合は約77.3%でした。 10万円を受け取れない方が約20%と、現職時代の給与水準と比べると低いと感じる方が多いでしょう。 仮に月額14万円の収入があったとしても、フランスまでオリンピックの観戦に行くことは金銭的に困難です。 どのようなセカンドライフを送りたいかは人それぞれですが、行きたい場所ややりたいことを金銭的な事情で断念することは避けたいのではないでしょうか。 そのためにも、お金の準備が重要です。年金だけで足りないようであれば、貯金など資産を準備して老後は迎えたいところです。 日本では退職後の生活も長くなることが予想されていますので、やりたいことができるようにお金の準備をしてセカンドライフを迎えましょう。本記事が将来のお金事情を考えるきっかけとなれば幸いです。
参考資料
・厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」 ・厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」 ・日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
徳原 龍裕