30代で「1000万円」貯めている知人がいます。その年で1000万貯められるのは「少数派」でしょうか?
30代を迎えて、貯蓄について本格的に考え始めた方もいらっしゃるかもしれません。貯蓄を始めるにあたり、「30代で1000万円貯めている人」の割合がどのくらいなのか、気になっている方もいるのではないでしょうか。 今回は、30代で1000万円以上貯めている人の割合について、ご紹介します。1000万円を貯めるポイントやコツもまとめましたので、参考にしてください。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
30代で1000万円以上貯めている人の割合は?
金融広報中央委員会 知るぽるとの「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」によると、30代の単身世帯で1000万円以上貯めている人の割合は、16.4%となっています。これは、金融資産を保有していない世帯も含んだ割合であり、金融資産保有世帯に限ると24.8%でした。 また、同調査における2人以上世帯の調査によれば、金融資産を保有していない世帯も含む30代で1000万円以上貯めている世帯の割合は15.1%、金融資産保有世帯に限ると21.1%でした。このことから、30代で1000万円以上貯めている人は、4~6人に1人程度といえるでしょう。 なお、保有している資産は「預貯金」が多い傾向にあります。そのほか「株式」や「投資信託」の保有割合が高くなっており、「債券」や「財形貯蓄」を保有している人は多くありません。 ただし、どのような貯蓄方法が適しているかは、人それぞれ異なるでしょう。上記の割合は、あくまでもひとつのデータとして参考にしてください。
30代で1000万円貯めるためのポイント・コツ
30代で1000万円を貯めようと考えている場合は、以下のポイントやコツを意識するとよいでしょう。 ・家計の収支を見直す ・先取り貯蓄を利用する ・口座を使い分ける それぞれの内容について、詳しく解説します。 ■家計の収支を見直す まずは、毎月どのくらいの生活コストがかかっているのか、家計の収支を見直しましょう。例えば、毎月の食費はいくらかかっているのか、光熱費は高くなりすぎていないかなどを見直すことで、どの部分のコストを削るべきか把握できます。 とくに固定費の部分は、一度見直すことで、その後の節約維持にもつながります。月に1000円安くなれば、年間1万2000円の節約につながるため、計算してみましょう。 ■先取り貯蓄を利用する 先取り貯蓄とは、自動積立(定期)預貯金口座や、財形貯蓄制度などを利用した貯蓄方法です。これらを活用することで、例えば給与振込口座から貯蓄用口座へ自動的に振替が行われたり、会社が賃金から天引きで積み立てていったりするため、自身で現金を移動する必要がありません。 「先取り貯蓄」を利用することで、貯蓄する分を引いた額が手元に残ります。手元に残った金額で毎月の生活費をやりくりすることで、自然に貯蓄が増えるでしょう。将来に向けて貯蓄を考えている方は、先取り貯蓄の利用を検討してみてください。 ■口座を使い分ける 複数口座の使い分けも、貯蓄する際のポイントになるでしょう。生活費を入れる口座と貯蓄口座を分けておけば、使ってもよいお金かどうかを判断しやすくなります。また、貯蓄の目的別に口座を分けるのも効果的です。 1つの口座にお金を入れておくと、ついつい使ってしまいかねません。しっかりと現金を管理するために、複数口座を使い分けて、毎月の収支を管理するとよいでしょう。