「買ってもいい」から「買いたい」に変化? 令和の“買物欲”を刺激する20のツボとは【博報堂調べ】
博報堂のシンクタンクである博報堂買物研究所は、独自の生活者調査をもとに定義した「令和の“買物欲を刺激する20のツボ”」を発表した。「いい買物体験をしたい」という買物プロセスに対する欲求を“買物欲”と定義している。
令和の“買物欲を刺激する20のツボ”を発表
博報堂では、「買物欲を刺激するツボ」について、買う時に感情(LOVE)と理性(REASON)のどちらで商品を選ぶか、買う気持ちを増幅させる(BOOST)か維持させる(KEEP)か、という2つの軸で4つの象限に分類した。
BOOST系のツボ ・LOVE&BOOST:“買いたい”を“盛り上げる”「偏愛性」「ストーリー性」など ・REASON&BOOST:“買ってもいい”を“盛り上げる”「協調性」「限定感」など KEEP系のツボ
・LOVE&KEEP:“買いたい”を“維持”する「損失回避」「フリクションレス」など ・REASON&KEEP:“買ってもいい”を“維持”する「信頼感」「選択感」など
調査によると、現在生活者からのニーズが高いのはKEEP系のツボだった。特に「食品・飲料」と「家電・電化製品」においては、「失敗したくない、なるべく省力化したい」「ネガティブな部分がないから“これでいいか”」という買物スタイルが主流であることがわかった。
一方で、ソーシャルリスニング上での言及量の成長率から、「ストーリー性」「偏愛性」などのBOOST系のツボが伸びていることがわかった。博報堂では、今後生活者の“買いたい”という主体的意志が復権するのではないかと考察している。
調査概要
定量Web調査概要 ・【調査対象】日本全国 20~69歳 男女&各カテゴリー年1回以上&各カテゴリー購入時意思決定者 ・【調査手法】インターネットリサーチ ・【調査時期】2023年12月11日~2023年12月12日 ・【有効回答数】5,071ss ・【調査委託先】H.M.マーケティングリサーチ ・【集計方法】商品カテゴリーごとに、最購入チャネル×性年代のスクリーニング出現構成比にあわせてウエイトバック集計 ソーシャルリスニング概要 ・【実施時期】2024年1月 ・【調査対象期間】2019年1月1日~2023年12月31日 ・【調査方法】ソーシャルリスニング(ツール名:Brand Watch)買物欲の各指標に対しキーワードを設定し、そのキーワードを含む投稿数を抽出 ・【調査対象】X(旧Twitter) ・【調査機関】65dB(デシベル)TOKYO