公務員の年収が高いのは「ボーナス」のおかげ?月給は民間企業と比べて低いのか気になります
「公務員は収入が安定している」というイメージを持っている人は多いはずです。特に、ボーナスが高いという話を耳にしたことがある人なら「ボーナスのおかげで年収が高いのか?」「それとも月収自体も高いのか?」と疑問に思うこともあるでしょう。 実際のところ、民間企業の全国的な年収の平均と比較するとどのくらい差があるのか確認してみましょう。本記事では、国家公務員の給与とボーナスの平均をご紹介するとともに、民間企業の全国的な平均年収との比較についてもまとめました。 ▼「公務員は安定している」って本当? 定年退職の割合や退職金の平均額を教えて!
国家公務員の平均月収額
まずは、国家公務員の給与についてみていきましょう。人事院の「令和5年国家公務員給与等実態調査報告書」によると、国家公務員の月給の平均は41万2747円ということです。 基本給となる俸給をはじめ、地域手当や俸給の特別調整額・扶養手当・住居手当・その他に分けてそれぞれの内訳を表1にまとめました。 表1
出典:人事院「令和5年国家公務員給与等実態調査報告書」を基に筆者作成 「その他」に含まれる手当には、単身赴任手当や寒冷地手当、特地勤務手当などがあります。どのような手当がつくかによって、年収が大きく変わる場合もあるでしょう。
国家公務員の平均ボーナス額の目安
国家公務員のボーナスは「期末手当」と「勤勉手当」から構成されています。人事院によれば、期末手当は、民間における賞与等のうち、一定率(額)分に相当する手当として支給されるもので、扶養手当や地域手当なども支給額算出の対象です。 一方の勤勉手当は、民間における賞与等のうち、考課査定分に相当する手当として支給されるもので、勤務期間や業務成績などもかかわってきます。 国家公務員のボーナスについては、2024年度の人事院勧告により支給月数が前年から0.10ヶ月引き上げの「4.60ヶ月分」に変更されました。 つまり、国家公務員の平均ボーナス額の概算は「41万2747円×4.60ヶ月=189万8636.2円」で、年収は「41万2747円×16.60ヶ月=685万1600.2円」が目安ということになります。