【袴田さん再審】静岡地裁で無罪判決も…3日後に控訴期限控え 弁護団が東京高検で「控訴せぬよう」申し入れ
Daiichi-TV(静岡第一テレビ)
再審=やり直しの裁判で無罪判決を受けた袴田巌さんの弁護団が、控訴期限を3日後に控える中、7日、東京高検を訪れ、検察に対し「控訴しないよう」申し入れました。 58年前の一家4人殺害事件で、死刑が確定した袴田巌さんの再審=やり直しの裁判で、9月26日、静岡地裁は捜査機関による証拠の「3つのねつ造」を認め袴田さんに無罪判決を言い渡しました。 検察の控訴期限が3日後に迫る中、袴田さんの弁護団は、7日、東京高検を訪れ、控訴しないように求める申し入れ書を提出しました。弁護団は、静岡地裁における公判で十分に主張・立証が尽くされていて、控訴審で新たに審理する「やむを得ない事由」は存在しないことなどから、検察に対し、控訴する権限を速やかに破棄するよう求めています。 判決後、静岡地検は控訴について「上級庁と協議する」と話していますが、7日、東京高検は、「証拠に基づき判断する」と述べるにとどまり、明確な回答は得られなかったということです。その後の会見で弁護団の小川秀世弁護士は。 (弁護団 小川 秀世 弁護士) 「検察官と中身は、なかなか率直な話まではいかなかったが、われわれとしては袴田さんの状況を考慮して控訴しないのではという感触は得られた」 今週、10日 木曜日までに検察が控訴しなければ、袴田さんの「無罪」が確定します。