「みんなタダで結婚しているのに」。婚活にお金をかけるのに納得いかない39歳。そんな不満がキャリアップのきっかけ
25~44歳女性の就業率は上昇し続け、約8割が働く女性という現代。それに合わせて、女性の生涯未婚率も増加の一途を辿っています。 結婚をしたいけれど出会いがない、成婚に至らないということはなぜ起きるのか、働く女性は婚活にどのような悩みを抱えているのでしょうか。 【データ】男性・女性の未婚率の推移、30~40代女性の結婚願望は? アラフォー・アラフィフ専門婚活カウンセラーの伊藤友美さんのもとには、さまざまな悩みを抱える婚活女性が訪れます。 今回は、婚活に偏見を持っていた女性の婚活ストーリーを紹介します。 働く女性の婚活百景 #13 ※プライバシーに考慮して、事実関係の一部を変更しております。
「婚活なんて、始めればうまくいくと思っていた」
W子さんは、輸入食品会社に勤務する39歳。 学生時代に1年間、カナダに留学して身につけた英語を生かしたいと、いまの会社に入りました。仕事は忙しいけれど楽しくもあり、毎日があっという間に過ぎていきます。 これまでは仕事と趣味の旅行で忙しくて結婚を考える余裕はなく、出会いもありませんでしたが、40歳を前に、W子さんは婚活をスタート。 ファッションアドバイザーに自分に似合う“婚活服”を選んでもらい、プロのカメラマンにプロフィル写真を撮影してもらって、婚活アプリに登録しました。 ところが、理想の人どころか「話してみたい」と思えるような人にすら出会えません。 「アプリは向いていないのかもしれない」と、今度は結婚相談所に目を向けたW子さん。比較的料金が安いところに登録してみましたが、やはりうまくいきません。
「みんなはタダで結婚してるのに…」
始めて半年もしないうちに婚活に疲れてしまったW子さんは、私のところへ相談に訪れました。 「婚活用の服を着て、いい感じのプロフィル写真を撮ってもらえば、婚活なんてすぐにうまくいくと思っていたのに…」というW子さんは、見積もりが甘すぎたといわざるを得ません。 じつは、W子さんのような女性は少なくありません。始める前から「婚活をすれば、すぐにでも結婚が決まるはず」と楽観視して、なかなか行動に移さないのです。もちろん中にはそういうケースもありますが、まれです。現実には、何度もミスマッチをくり返すのが婚活というものです。