「みんなタダで結婚しているのに」。婚活にお金をかけるのに納得いかない39歳。そんな不満がキャリアップのきっかけ
W子さんの話を聴いてみると、
「結婚相談所に上は45歳までと条件を出しているのに、50代や60代の方からの申し込みが多いんです。私を介護要員にしたいのでしょうか」 「同世代のよさそうな人には、こちらから申し込んでも断られます。そのたびに傷ついて心が折れそうになります」 「みんなはタダで結婚しているのに、どうして私は高いお金を払って婚活をしないといけないんでしょうか」 と、ネガティブな発言があふれ出します。 そんなW子さんに私がアドバイスしたのは、「婚活で起こることを深刻にとらえる必要はないですよ」ということでした。
E子さんが結婚相談所で紹介されたのは……
婚活では、男性は年下、女性は同世代の相手を望む傾向があります。ですから、年齢のミスマッチが起こるのは当然のこと。 50代や60代の男性が30代の女性を結婚相手に望むのは自由ですし、「介護要員」などと決めつけるのは失礼です。 W子さんは「45歳まで」という条件を明示していますが、そもそも相手の条件を細かくチェックしない人もいますし、「条件からは外れるけれど、ダメ元で申し込んでみよう」という人もいるでしょう。 同様に、W子さんが望んでいる同世代の男性には、もっと年下の女性からも申し込みがありますから、断られることも想定内のはず。いちいち傷ついている場合ではありません。 学生の頃だって、クラスにいる20人の異性のうち、お互いに好意を持てる相手は1人いるかいないかではありませんでしたか。婚活でも同じことが起こっているだけです。 W子さんのように、婚活で起こるミスマッチを深刻に捉えていると、身がもちません。目の前のできごとに一喜一憂していると婚活が苦行のようになり、続けることができなくなってしまいます。 婚活がうまくいきやすい人は、明るく軽やかに、出会いを楽しんでいます。あまり深刻にとらえずに楽しむことが、婚活を成功させるヒケツです。 たとえば、60代70代の人から申し込みがあったときは、「私ったら幅広い年齢からモテるなぁ」と前向きに受け止めましょう。もちろん、会うつもりがなければ「ありがとうございます」と感謝して、躊躇なくお断りすればよいのです。 相手もこちらのことをまだよく知らないのですから、お断りしたからといって傷つける心配はありません。