「みんなタダで結婚しているのに」。婚活にお金をかけるのに納得いかない39歳。そんな不満がキャリアップのきっかけ
無意識のうちにできた「とらわれ」を捨てる
「深刻さ」のほかに、私がW子さんの言葉から感じたのは、「婚活をする人に対する偏見」です。 「お金をかけてまで、婚活をするなんてもったいない」 「60代にもなって結婚相手を探すなんて、介護要員を探しているに違いない」 「婚活で断られるなんて、恥ずかしいこと」 W子さんは、無意識のうちにこういった偏見にとらわれているのでしょう。だからこそ、いざ自分が婚活を始めたときにそれらの言葉が自分自身に返ってきて、自分を傷つけるのです。 人生経験の浅い若い人は、婚活に対してW子さんのような偏見を抱きがちです。20代の頃、30代や40代の人が婚活をしている姿を見て、「お金を出してまで、必死で婚活をするなんてみっともない」と見下していた人ほど、自分が婚活をする際に悲壮感を抱いてしまいます。 悲壮感を抱いて婚活をしていては、うまくいくものもいかなくなります。暗く深刻な表情で婚活をして、出会いに恵まれるとは思えません。 私がW子さんにアドバイスしたのは、「婚活では、深刻にならないでください」ということです。そのためには、W子さん自身のなかにある偏見を捨て去る必要があります。 【前編】では、婚活について無意識にもっている偏見と、それを払拭させることが婚活成功の秘訣であることについて教えていただきました。 ▶つづきの【後編】では、「深刻に」ではなくて「真剣に」結婚相手を見つけるために、作るといい〈リスト〉の作り方について教えていただきます。婚活を成功させるためにW子さんに足りなかったものとは?
アラフォー・アラフィフ専門婚活カウンセラー 伊藤友美