2025年の旅行トレンド予測、日本人旅行者は「リセット旅行」「没入型アート」「スポーツ」への関心が上昇 ―スカイスキャナー調査
旅行比較サイトのスカイスキャナーは、「スカイスキャナー・トラベルトレンド・レポート2025」を発表した。日本を含む世界2万人を対象にした調査と同社の検索ビッグデータをもとに、今後の旅行者インサイトやトレンドを予測したもの。 その結果から同社では、2025年に重視される旅行体験として、「アクティブな旅」「リセット旅行」「アートな旅」「星空を巡る旅」「カウボーイスタイルの旅」「庭園巡りの旅」「ゲームの旅」の7分野を挙げている。 そのなかで、日本人に親和性の高い3分野について考察している。まず、日本人旅行者の42%が旅行先選びにおいて文化を最も重視。そのうち、「アートの旅」では「没入型アート」の人気が上昇しており、特に若者においてこの傾向は顕著で、25~34歳の31%が「来年、没入型アートを体験する予定」であると回答した。 その理由のトップ3は、「遊び心があると感じられるから」(31%)、「共有体験になるから」(27%)、「アートを見るだけでなく実際に体験できるから」(17%)。同社では、この結果から、旅行者はアートを通して創造性を刺激し、他者とのつながりを求めていると洞察している。 「アクティブな旅」では、スポーツに対する興味関心が高まっている傾向が見られるとしている。同社の検索数データでは、パリオリンピック期間に日本からパリ向けの航空券の検索数が47%増加。日本人旅行者全体の37%が「2025年にスポーツイベントを観戦するために旅行する予定がある」と回答した。 また、スポーツへの関心によって旅行のスタイルも変化。25~34歳の旅行者の45%が「ランニングやサイクリングで新しい場所を探索したい」と回答した。 日本人旅行者のあいだでは、旅行を通じて心身のリフレッシュし、より豊かな人生と健康的な生活を送りたいとする「リセット旅行」の関心も上昇。40%が「以前よりも自身の健康と幸せについて意識するようになった」と回答した。また、52%が「休暇を取ることが回復力と強さを養い、日常生活のストレスに対処するのに役立つ」と考えていることも分かった。 この傾向は特に若い世代で顕著に見られ、「休暇中に健康的な活動を取り入れる」と回答したユーザーが45~54歳だと33%であるのに対して、18~24歳では41%にのぼった。
2025年の人気旅行先は
このほか、同社は2025年にブレイクが予想される旅行先ランキングも明らかにした。 過去1年間で日本からの航空運賃が最も値下がりした旅行先のトップは、37%減のタイ・クラビ。以下、36%減のモルディブ・マレ、34%減のマレーシア・ランカウイ、34%減のスペイン・マドリード、33%減のマレーシア・クアラルンプールが続いた。 また、過去1年で最も検索数が増加した旅行先のトップは、300%増のカンボジア・シェムリアップ。以下、237%増のマレーシア・ミリ、152%増のベトナム・ニャチャン、134%増のフィンランド・ロヴァニエミ、95%増のスペイン・サン・セバスチャンが続いた。
トラベルボイス編集部