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朝の目覚めとともに、日光を浴びながらゆっくりとコーヒーを飲む。忙しい毎日を送る我々にとって、こんな時間にこそ幸せを感じるものだ。そんな毎日に欠かせないコーヒーだが、近年の研究では、さまざまな健康効果が得られることで知られているらしい。 ▶︎すべての写真を見る

池谷敏郎さん●医学博士。池谷医院院長。東京医科大学循環器内科客員講師、日本内科学会認定総合内科専門医、日本循環器学会認定循環器専門医。生活習慣病、血管、心臓などの循環器系を専門としてメディアや講演会で活躍。著書に『「血管を鍛える」と超健康になる!』(三笠書房)、『50歳を過ぎても体脂肪率10％の名医が教える 内臓脂肪を落とす最強メソッド』（東洋経済新報社）など多数。

ダイエット中の人にうれしいのが脂肪燃焼効果だ。自身も「大のコーヒー好き」だという医学博士の池谷敏郎先生に、コーヒーの知られざる効能について聞いた。

運動×コーヒーで、脂肪燃焼効果を最大限活用できる！

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ーーコーヒーの健康効果が注目されていますが、ダイエットにも役立つというのは本当でしょうか？ はい。コーヒーにはダイエット効果があるということが、世界的にも多くの研究によって明らかにされています。 その秘密はコーヒーに含まれる「カフェイン」と「クロロゲン酸」という2つの主成分。カフェインには基礎代謝を促す効果があり、運動前に摂取することで血中のアドレナリン濃度が高まり、消費カロリーが上がるというデータもあります。 クロロゲン酸はポリフェノールの一種。抗酸化作用がありアンチエイジングや美肌にも効果的で、かつ脂肪の吸収を防いでくれる効果があるといわれています。 ーーつまり、運動とコーヒーを組み合わせると効果的だと。そうは言ってもなかなか運動する時間が取れないのが悩みどころですが……。 そもそも40代のビジネスマンにとって、毎日の通勤が唯一の運動になっている、という人は多いでしょう。であれば、ただでさえ数少ない運動するチャンスをより効果的に活用するために、「出勤前」にブラックコーヒーを飲むことをおすすめします。 そもそも人間は起床後、交感神経が緊張しているので、朝は何もしなくても脂肪が燃えやすい。そんな朝の時間帯にコーヒーを飲んでから「通勤」で体を動かすことで、脂肪燃焼効果をさらに上げる。「朝こそ燃える男」になりましょう！ 電車通勤がメインであれば、自宅から最寄り駅まで歩くという人も多いでしょう。1日の目安として、8000～10000歩は歩くようにすると、ダイエットに役に立つといわれています。 また、歩数だけでなく、駅ではエスカレーターではなく階段を使う、普段より大股で歩くなど、より多く体を動かすように意識すると良いですね。一駅前で下車したり、童心に帰って公園に寄り道してみたりするのも大いに賛成です。 ーー唯一の運動チャンスが通勤であれば、会社から帰宅するときもコーヒーの脂肪燃焼効果を活用すべきでは？ 退勤前に、会社でコーヒーブレイクを入れてから帰宅するのは良いですね。ただし、カフェインの覚醒作用で眠りが浅くなってしまうと代謝が低下し、ダイエットには逆効果。できれば夕方までにコーヒーを飲んでおくように心がけましょう。 私自身も、まさに40代後半を過ぎた頃から、遅い時間にコーヒーを飲むと夜眠れないことが顕著になってきました。