帰国した主将の宮間が語った、なでしこJの課題
帰国とともにチームは解散し、それぞれの所属チームに戻って自己を磨く日々が始まる。12日にはなでしこリーグの後半戦が再開され、宮間の所属する岡山湯郷Belleは首位を走るINAC神戸レオネッサをホームの美作に迎える。 盟友の澤穂希や川澄奈穂美、大野忍らを敵に回すシチュエーションに、宮間は「相手が相手ですからね」と早くも闘志を昂ぶらせている。 「個の質が上がれば、常に自信をもって戦える。私たちは常に世界のナンバー1やナンバー2と互角に戦えるし、その結果としてナンバー1になれるんだ、という自信です」 澤からなでしこのキャプテンを引き継いだのが2012年3月。感覚派を自負し、プレーとその背中でけん引した前任者とは対照的に、宮間はきめ細やかな気配りを介して仲間たちとのコミュニケーションを密にすることで、チームをまとめあげてきた。 157cmの小さな体にかかる負担はピッチの内外で相当なものだったはずだが、磨り減らした心を感じさせることなく、すでに次なる戦いを見すえている。早くも頼れるキャプテンシーを発揮する宮間のもとで、なでしこは再び世界への挑戦をスタートさせる。 (文責・藤江直人/スポーツライター)