日本代表にも敗戦…ドイツ代表、キミッヒが明かしたカタールW杯での後悔とは?「政治的な意見を表明してしまい…」
ドイツ代表の主将を務めるヨシュア・キミッヒは、2022年のFIFAワールドカップでチームメイトが「政治的な意見を表明してしまった」と述べている。『BBC』が伝えた。 事の発端となったのは、2022年にカタールで開催されたW杯だ。欧州7カ国のキャプテンらは、カタールでは同性愛が違法であることから、多様性と寛容さを象徴する「One Love」アームバンドを着用する予定となっていたのだが、FIFAから選手への制裁措置を受けたことで、これを断念することになった。 しかし、ドイツ代表の選手たちは抗議の意思を示すように試合前の集合写真で手で口を覆う仕草をすることに。当時の指揮官であるハンジ・フリック監督は、その行為について「FIFAがチームを沈黙させようとしていることを示したかった」と述べるに至っていた。 今回、UEFAネーションズリーグの試合前の会見に登壇したキミッヒは、2034年W杯の開催国が人権団体から同国の人権問題や移民労働者の扱いに懸念が示されているサウジアラビアとなる見通しについて質問されると、自身の発言を後悔していると述べている。 「一般的に僕たち選手は特定の価値観を持っていなければならない。特に僕は国の代表のキャプテンである。しかし、常に政治的な意見を表明するのは僕たちの仕事ではない。カタールの問題を見ても、チームやドイツ全体としては良いイメージを見せられなかった。政治的な意見を表明してしまい、大会の楽しさが失われてしまった。組織面では素晴らしいワールドカップだった」 「西洋諸国は、自分たちが普遍的だと考える価値観を持っている。しかし、自国にも問題がある。政治は専門家に任せるべきで、僕はそうした専門家ではない。10年後に大会に出場する選手たちには、競技に集中してほしい。結果を出すこと、それが僕たちの務めである」