中央学院大、往路重視で箱根路5位めざす…予選会日本人トップの吉田礼志「2区で区間賞取りたい」
来年1月2、3日の第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝=読売新聞社共催)に向け、選手たちの調整は最終段階に入った。東京・大手町の読売新聞社前から神奈川・芦ノ湖までの往復10区間、217・1キロをタスキでつなぐ21チームを紹介する。 箱根駅伝エントリー選手、1万m&ハーフのランキングをチェック
前回、中央学院大は序盤の出遅れが響いて19位。それでもチームはこの1年、目標を5位と高く掲げて練習に取り組んできた。往路に力のある選手を並べ、いい流れでレースを運びたい考えだ。
エース区間の2区には主将の吉田礼志(4年)を起用する方針。予選会で日本人トップの個人10位だった大黒柱は、前回も2区を任されたが区間14位に終わった。上り坂で失速した反省から、必要な筋力を強化し、「区間賞を取って勢いづけたい」と意欲を燃やす。
各自でジョグする練習では、吉田が設定時間よりも長く走る姿に刺激され、下級生も距離を伸ばすようになった。努力は走力に表れ、11月にはハーフマラソンで市川大世(2年)ら多くの選手が自己記録を更新。主力の一人で副将を務める近田(こんだ)陽路(ひろ)(3年)は「礼志さんに頼らないチームができてきた」と手応えを語る。
高速レースの中で目標の5位を達成するため、川崎勇二監督は質の高い練習メニューを組んできた。その成果をしっかり出したい。(渡辺直樹)