不用品は「売る・譲る」は考えず潔く手放す。医者通いはほどほどに。人生の残り時間をやりたいことに使うための習慣見直しアイデア
快適で心地よい暮らしを探究し続けてきた阿部絢子さん。人生の後半に突入したら、衣食住や人づきあいなどを見直して、残り時間は「自分のために使うべき」と言います(構成=浦上泰栄 イラスト=宮下和) 【写真】習慣見直しアイデア * * * * * * * ◆人生の残り時間を「やりたいこと」に使う 私は、人生の時間は5段階に変化すると考えています。第1期は5~20歳で、生きるための基礎をつくる時。第2期(20~30代)は、社会人として成長する時間。次は、知力や社会での影響力を発揮するハイライト期(40~50代)。そして、私がいる第4期(60~70代)は、人生の最終章である第5期(80代以降)を迎える前の貴重な残り時間です。 子育てや仕事から解放され、「人生の最後にやっておきたいこと」に取り組むなら、心身ともに自由がきく今しかありません。義理のつきあいで時間をムダにし、何も考えず以前と同じ方法で家事をしていたら、時間はあっという間になくなってしまう。 以下に、人生の残り時間を楽しむために私が実践している「家事、習慣、お金、人づきあい」のアイデアをお伝えします。少しでもみなさんの参考になれば幸いです。 ◆【習慣】食事の回数や量を見直す 2023年の夏、体調をくずして、数日間、家に引きこもっていたことがあります。 若い頃から朝食を抜き、1日2食で過ごしてきた私ですが、自宅療養中は2食でも量が多く、より少量の食事で満足できる体になっていることに気がつきました。 今は昼食をしっかり取り、夕食はつまみとお酒だけの1.5食にシフト。それでもおなかが空くことはないし、体調も良好です。ただ、体重が0.5kgしか減らなかったのは残念(笑)! 歳を重ねたら、1日3食にこだわらなくてもいいと思います。
◆【習慣】思い出の品も手放すと心が軽くなる 郵便物は毎日、新聞は3週間など期限を決めて即処分する私ですが、何十年も捨てられなかったものがあります。それは、友人たちと海外でホームステイをした時に撮った写真やインタビューをまとめた資料。 思い出が詰まっているし、保管を任された私の一存では処分できないからです。 友人の意見を聞こうと声をかけましたが、病気やケガで動けなかったり、行方知れずになっていたりで意見がまとまらず、思い切って廃棄することに。その後、誰かが何かを言ってくることはありませんでした。 紙の情報は捨てても後悔なし、と心に刻みました。 ◆【習慣】医者通いはほどほどが健康の秘訣 健康診断は毎年受けていますが、人間ドックはわざわざ病気の種を探すための場所という気がして、行く必要を感じていません。 年々、気になる症状は出てくるものだし、検査の数値ばかり気にするより、体の声を聞いて自己管理したほうがいい。 私の場合、食べられない、お酒を呑みたくなくなる(笑)、眠れない、こんな症状が続いたら病気や体調不良を疑います。 かかりつけの先生は、少々血圧が高くても「こんなものかな」とかなりアバウト。でも、そのゆるさが私には合っているし、医者通いはほどほどでよしとしています。
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