任天堂側は計1000万円の損害賠償を請求-パルワールド開発が公表
(ブルームバーグ): ゲームソフトの「パルワールド」を開発するポケットペア(東京都品川区)は8日、任天堂とポケモン(東京都港区)が同ソフトが複数の特許権を侵害しているとして提訴した件について、両社は計1000万円の損害賠償を請求していると公表した。
同社のXアカウントに投稿した。任天堂側はパルワールドの差し止めと1000万円の損害賠償及び遅延損害金の支払いを請求しているという。今後の訴訟手続きを通じて、同社の見解を主張していくとした。
対象となる特許は、捕獲アイテムを対象に投げて捕獲できたかどうかの判定行為を行い、成功したら所有できるといった内容など3件としている。
任天堂は同社の知的財産(IP)を侵害すると見なした行為についてはこれまでも法的措置をとってきたが、今回の損害賠償請求額は過去の事例に比べると、大幅に少ない。
コロプラのゲームアプリ「白猫プロジェクト」についても特許技術などが侵害されたとして、2017年に配信差し止めと約44億円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴。21年にコロプラが任天堂に約33億円を支払い、任天堂は訴えを取り下げることで和解した。
パルワールドは1月のリリース以降、人気を集める一方で「ポケットモンスター」との類似性が指摘されていた。任天堂側は9月に東京地方裁判所に訴訟を提起したと発表していた。
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Takashi Mochizuki