韓国合同捜査本部、尹氏に18日の出頭を要請へ 内乱容疑
韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領による「非常戒厳」の宣布について、内乱などの容疑で捜査している合同捜査本部は16日、尹氏に18日午前10時に出頭するよう求める書面を大統領府に送る予定だと明らかにした。聯合ニュースが伝えた。 【図解】尹氏に対する検察捜査の想定される流れ 合同捜査本部は、尹氏が出頭に応じた場合は任意で事情を聴いたうえで、逮捕状を請求するかどうかを判断する方針。18日は尹氏の64歳の誕生日だ。 この事件では警察や高官犯罪捜査庁などで作る合同捜査本部と、検察が設置した特別捜査本部がそれぞれ競うように捜査を進めている。 検察は15日午前に出頭するよう尹氏に要請したが、拒否されたと明らかにしていた。聯合によると、尹氏側は「弁護団の選任が終わっていない」ことを拒否の理由に挙げたという。検察は早ければ16日にも、尹氏に2度目の出頭要請をする方針。 韓国大統領は憲法で不訴追特権が保障されているが、内乱罪は例外だ。韓国の現職大統領が身柄を拘束されれば、史上初めてとなる。 国会で14日に尹氏に対する弾劾訴追案が可決され、尹氏は職務停止に追い込まれた。その後も身辺警護など、大統領としての特権は保持している。聯合によると、尹氏は現在、ソウル市内の大統領官邸で生活している。【ソウル福岡静哉】