境共同トレーニングセンター 伊勢崎市から前橋市へ移転へ
競走馬の育成事業を行っている伊勢崎市の境共同トレーニングセンターが前橋市に移転する方向で調整を進めていることが分かりました。 これは28日の県議会一般質問で、自民党の井下泰伸議員の質問に砂盃農政部長が答えたものです。 伊勢崎市境上渕名の境共同トレーニングセンターは、高崎競馬の旧トレーニングセンターで、面積は約28ヘクタールです。 高崎競馬が廃止となった後、2005年から調教師らが立ち上げた法人が競走馬の育成事業を行っています。 県は「跡地の新たな利用目的が決まるまで」という条件付きで、事業者にセンター内の土地や建物の一部を貸し付けていて、伊勢崎市は、この敷地を産業団地として活用したい考えを示していました。 答弁で砂盃農政部長は、事業者は前橋市堀越町にある市が所有する公共事業建設残土の処分場への移転を希望していて、交渉の結果、市から受け入れる表明があったことを明らかにしました。 県によりますと、事業者は現在、移転の計画を策定している段階で、時期など具体的な内容は決まっていないということです。 受け入れを表明した前橋市は、群馬テレビの取材に対し、正式な移転の決定は今後の調整次第で、「子どもや市民が見学できるなど地域の魅力が高まる施設になれば良いと考えている。市としてもできる協力はしていきたい」と話しています。 一方、伊勢崎市は「今回の進展を歓迎したい。移転の計画が決まり次第、産業団地としての活用に向けてなるべく早く進めていきたい」と話しています。