スキップできないのは「運動神経が悪いから」ではない…元楽天・聖澤諒さんが小学生へ教えること
まずは良いところを探すことで、子どものやる気を伸ばす
「ここを直さないとなかなかヒットが打てないな」練習を見ていてそう思う部分があっても、すぐには言わないようにしています。悪い点を言われると子どももあまり良い気分にはならないですし、前向きな気持ちで練習に取り組みにくくなるものです。 まずはその子の良かったところを見つけて、それを伝えてから、悪いところ、直すべきところの話に入るようにしています。 「こういうところが良いよね、できてるね」そういう話をしてから「もっと良くなるためには」「ここがこう使えるようになると打球がもっと飛ぶようになるぞ」そんなふうに話すようにしています。 そうしたほうが本人のモチベーションも下がりませんし、聞く耳を持ってくれて前向きに練習に取り組んでくれる子が多いと感じています。昔とは子どもが育ってきた環境や気質も違ってきていますから、指導者も変わらないといけません。 子どもが言うことを聞かない、言ったことを子どもができないと嘆くのではなく、指導者がその子にあった指導法やかける言葉を変えていかなければいけません。 どんなに正しい技術指導をしたところで、それを子どもが理解できないと一方通行な指導になってしまって意味がありません。
聖澤諒