立民野田代表、立場逆転の石破首相に「ご恩返しの1歩」軽いジャブの後は企業団体献金で追及
立憲民主党の野田佳彦代表は5日の衆院予算委員会で、自民党がなかなか廃止に踏み込めない企業団体献金をめぐり、政治資金のチェックなどを念頭に自民党が第三者機関の国会設置を検討していると報じられたことに、怒りをあらわにした。 「報道によると、企業団体献金については第三者機関に判断を委ねるため(結論を出すのは)来年以降だと。来年以降って、だれが責任を持つんですか」と指摘。「お互いに、私が党のトップである間、総理が総理である間に決めなかったら、意味がないのではないですか」とも訴えた。 さらに「なんで来年まで延ばすんですか。(国会で)特別委員会を開くなら(第三者は)参考人でいい。年内に、企業団体献金を含めて政治改革について決着をつけましょう」と、迫った。 これに対し、石破首相は「いつまでも引き延ばすのが適当とは全く思わない」としながらも、第三者機関についての指摘については「第三者機関に委ねるということを申し上げたことは1度もない」と反論するにとどめた。 野田氏は、石破首相への質問冒頭では「こういう形で総理と対峙(たいじ)できて感慨深いものがある。(自身が首相だった)12年前は、私がそちら(首相席)に座っていました」と民主党政権時代には逆の立場で石破首相と向き合った経験を回想した。 「(12年前は現在立民の筆頭理事の席に)石破筆頭理事がおられ、隣には小池百合子次席理事がいらっしゃった。そうそうたるメンバーに連日、鍛えていただきました」とした上で「今日は、ご恩返しの一歩を始めようかなと思います」と軽いジャブを交えながら、対決姿勢を示した。