初回、マウンドに集まる掛川西ナイン

◆秋季高校野球東海大会▽１回戦　岐阜第一８―１掛川西＝７回コールド＝（１９日・草薙球場） 　来春のセンバツ切符をかけた大会が開幕した。１回戦で掛川西（静岡２位）は県３位の岐阜第一に７回コールド負け。２季連続甲子園は絶望的となった。聖隷クリストファー（静岡３位）は、エース左腕・高部陸（１年）が今夏甲子園出場の菰野（三重２位）に１失点完投。５―１で快勝し、春夏通じて初の聖地へ好発進した。２０日の２回戦は、県１位の常葉大菊川が中京（岐阜２位）との初戦に臨み、聖隷は至学館（愛知１位）と対戦する。 　掛川西がまさかの初戦敗退。１―２の６回、先発したエースの杉崎蒼汰（２年）が、先頭打者に頭部死球を与えると犠打の後、３連打を浴び、５回１／３を６失点で降板。「気持ちを切り替えようと思ったが、カウントとテンポが悪くなってしまった」と下を向いた。 　杉崎は県大会では５試合全て救援で登板し２２回１／３を３失点（自責１）。打者としても打率４割をマーク。東海大会の初戦で先発と４番を任された。大石卓哉監督（４４）は「東海は全部、杉崎で行くつもりだった。杉崎には（投打で）勝敗のカギを握る選手になるつもりで秋冬を過ごしてほしい」と奮起を促した。杉崎は「進化して夏に２年連続甲子園出場を果たしたい」と雪辱を誓った。 　指揮官は県大会を含めて１イニングでの複数失点が目立ったことに触れ、「まだ甲子園の舞台に立てるチームではないと思った。（来年の）夏に向け、本当にベースの部分を鍛えていきたい」。悔しさを糧に成長していく。