NTTデータは、SmartAgentを活用したサービスの第1弾としてLITRON Salesの提供を開始。同サービスは、アポイントメントの準備から提案準備、契約締結・事務処理に対応。営業職がこれまで行っていた事務処理や情報収集などの業務を削減し、コア業務である営業活動時間を2.5倍増加できるのではないかとしている。 　実演では、法人営業の提案準備の支援を披露。パーソナルエージェントに提案準備支援を依頼するとワークスペースが作成され、パーソナルエージェントがリーダーとなり、提案書の作成に適した特化エージェントにタスクを割り振る。成果物として提案シナリオとプレゼンテーション資料を設定し、まずは営業特化エージェントが過去の議事録を検索して提案内容を作成するための情報収集を行った。 　重要な判断ポイントが出た際には、パーソナルエージェントがユーザー側の意思を確認し、意思を取り込むこともある。これらの提案内容をプレゼンテーション資料として出力するため、提案書作成特化エージェントに資料作成を依頼すると「PowerPoint」でスライドを作成する。 　LITRON Salesが搭載する機能は複数あるが、第1弾ではデータ入力・活用機能を11月に提供する。この機能は、議事録情報（テキスト・音声）から営業プロセスで必要な情報を生成AIで抽出し、営業支援システムに登録されている商談情報を自動で更新する。同サービスを活用することで、営業担当者の営業支援システムへの情報登録業務の負担軽減や、営業支援システムへのデータ投入が進むことで、生成AI活用に必要なデータの整備を早期に準備できるとしている。 　第2弾では、顧客経営課題分析から提案書作成までを実行する「アポ・提案準備機能」を2025年3月末までに提供することを予定している。そのほかの機能についても順次提供していくという。