姫路城で陸自隊員が「クリーン作戦」、新年前にすす払い 白鷺が輝き取り戻す
兵庫県姫路市の世界文化遺産・姫路城で19日、陸上自衛隊姫路駐屯地の部隊による「クリーン作戦」が行われ、隊員らが城内全域に展開し、ごみや雑草などを取り除くなどして迎春準備を整えた。 訓練と地域貢献の一環で昭和51年から続く恒例行事。隊員約500人をはじめ車両70両やボート13隻を動員し、石垣に茂った草木を刈ったり、堀のごみを回収したりと、普段は近づけない場所を掃除した。 高さ46メートルの大天守では、命綱を装着したレンジャー隊員が柄の長いほうきを使って「すす払い」。1年間にたまった汚れやほこりを取り除くと、鮮やかな白壁の輝きがよみがえった。 姫路駐屯地司令の米村謙一1等陸佐は「この作戦を続けられることに責任の重さと誇りを感じ、心を込めて作業に当たった。市民や観光客の方々に『きれいになったね』と言ってもらえたらうれしい」と話していた。