愛知工業大・中村優斗

ヤクルトにドラフト１位で指名された愛知工大・中村優斗投手（21）が25日、愛知・豊田市の愛知工大で小川淳司ゼネラルマネジャー（67）らから指名あいさつを受けた。ドラフト会議から一夜明け、「案外寝られました」と明かし、「実際お話させていただいて、ここから頑張っていかないといけないなという気持ちになりました。今以上に頑張らないといけない、厳しい世界だなという実感は湧いてきました」と表情を引き締めた。 直球の最速が160キロを誇るパワーピッチャーでありながら、高い制球力も武器。大きな故障歴がないというタフさも魅力だ。今年3月に行われた欧州代表との強化試合では野球日本代表「侍ジャパン」のトップチームにも選出されており、チームでは先発として期待されている。 「自分の持ち味はやっぱり、真っすぐの強さや変化球の切れというところだと思うので、そういったところをしっかりアピールして、将来はスワローズの中心選手になれるように頑張りたいと思います。開幕1軍で、ずっと1軍定着できるように。1年目の目標は新人王取れるように頑張りたい。大学のときは最優秀防御率というタイトルを取りたかったんですけど、取れなかったので。プロの世界でもっともっと力をつけて、最優秀防御率取ってみたいなという気持ちはあります。まずは1軍の中で戦い抜いて、チームに貢献できるように頑張りたいなと思います」 目指すは、学生時代には立つことがなかった神宮球場のマウンド。ヤクルトで話をしてみたい選手を聞かれ「本当にすごい選手ばかりたくさんいるんですけど、トップチームのときにお世話になった村上さんだったり、（プロ野球界で）今一番長く活躍されている石川投手だったり、プロの世界で戦い抜くための秘訣を聞いてみたいという思いはありますね」と口にした中村が、燕のユニホームに袖を通し、神宮で躍動する。