いまやその価値5億円!? バブル時代に人気絶頂だった“20世紀最高のスーパーカー” フェラーリ「F40」ってどんなクルマだった?
極上コンディションのF40がオークションに登場へ!
日本における需要の多さも手伝い、F40の総生産台数は、フェラーリのスペチアーレ・モデルとしてはかなり多い1300台あまりとなりました。 ただ、カルト的な人気を持つモデルであるために、中古車市場に出回ることは決して多くはありません。
そんななか、現地時間2024年5月31日から6月1日にかけてカナダ・トロントで開催されるオークションでは、極上コンディションのF40が出品されることが明らかとなりました。 F40を代表するボディカラーである「ロッソ・コルサ」をまとったこの1台は、1990年3月1日に出荷された後、大阪のコレクターのもとにわたったとされています。 その後、2人の日本人オーナーによって丁寧に管理され、2015年にイギリスの著名なフェラーリ専門ショップに売却されました。 その時点で生産からおよそ25年が経過しているにもかかわらず、このF40の総走行距離はわずか1150kmだったといいます。 その後、このF40は数々の整備が施され、2016年2月には「フェラーリ・クラシケ」による公認を得ています。 そのコンディションの良さもさることながら、この個体はアジャスタブル・サスペンションと触媒コンバーターを装着していない、いわゆる「ノン・キャット/ノン・アジャスト」の時代のモデルであるという点も、高く評価されています。 オークションの主催者であるRMサザビーズによれば、このF40の予想落札価格は275万ドル~325万ドル(約4億1700万円~約4億9300万円)であるといいます。 新車価格はもちろん、バブル期の日本における価格をも超えることが予想されていますが、これほどのコンディションのF40が今後市場に登場する可能性を考えると、決して高すぎるということはないのかもしれません。 ※ ※ ※ 同オークションでは、このF40のほかに、「F50」や「エンツォ・フェラーリ」、「ラ・フェラーリ」といった「スペチアーレ・モデル」も出品される予定です。 いずれも5億円前後の予想落札価格が設定されており、オークションの結果に注目が集まっています。
Peacock Blue K.K.