職場にいる「本当にコミュ力のある人」と「おしゃべりなだけの人」の決定的な違い
● 本当にコミュ力がある人の特徴 本当にコミュ力のある人は、このことをよく理解しています。そのため、一方的に喋ってばかりの、ボールを投げつけるようなコミュニケーションではなく、相手とキャッチボールをするようなコミュニケーションを取るのです。 私が多くのビジネスパーソンやお笑い芸人と仕事をしてきて感じるのは、コミュニケーション能力が高い人は、口数が多い人ばかりではありませんでした。むしろ、口数は少ないなと思う人が多いような印象すらあります。 そういった人たちがどんな印象かというと、先ほどのさんまさんの例のように、相手の話を引き出すのが非常に上手いのです。 静かにこちらの話を聞きながらうなずき、ときには質問をしながら話を深掘ってくれるのです。するとこちらは話していて気持ちがよくなりますし、深掘りされることによって頭のなかも整理されます。まさにいいことづくしでしょう。 こういったことからもわかるように、コミュニケーション能力は「口数」で決まるわけではありません。同時に、派手なことを言って目立てばいいわけでもありません。 あくまで、相手の話を聞きながら自分の意見も同じように伝えていくことが重要なのです。 よく、売れっ子の漫才コンビが言うことがあります。それは「漫才はテンポが合わない人とやったらダメ」というものです。 話だけで笑いを取る漫才において、人の話を聞けない、人の間で話せない人とコンビを組むのは致命傷だと誰もが口を揃えます。これはコミュニケーションにおいても同じなのではないでしょうか。 相手がいないと成立しないコミュニケーションにおいて、自分本位で一方的に喋ってしまうのは決していいことではありません。話す相手がいる以上は、その相手にテンポを合わせて、お互いにキャッチボールをすることが大事です。 そのため、自分はおしゃべりが苦手だという人こそ、意外とコミュニケーション能力に長けているとこともあるかと思います。あまり卑屈にならず、皆さんなりのコミュニケーションの正解を見つけていただければと思います。
本多正識