民進党幹事長に大島氏、前原代表「総合的に判断」 山尾氏起用は見送り
民進党は5日、両院議員総会を開き、新役員人事を決定した。前原誠司代表は、幹事長に大島敦元副総務相、代表代行には代表選を戦った枝野幸男元官房長官を起用する人事案を提案し、承認された。
柔軟性持って決めるのが「ニュー前原」
この日決まったそのほかの主な人事は、政調会長に階猛元総務政務官、国会対策委員長に松野頼久元官房副長官、選挙対策委員長に長妻昭元厚生労働相ら。 前原代表は「どんなに遅くても1年3か月以内には解散総選挙がある。早ければ(補選のある)10月22日、年内にもあるかもしれない。(オール・フォー・オールなど)新たな社会像を示す中で、国民にしっかり選択肢を示すことは、民進党のではなく、歴史的な使命だと感じている」と結束を呼びかけた。 幹事長人事をめぐって、当初、前原代表は山尾志桜里元政調会長を抜擢する意向だったと報じられたが断念し、大島氏を据えることになった。 総会後、取材に応じた前原代表は、この顛末について「当初は私が信頼する、党の要となるのにふさわしい大島さんを幹事長の部局担当をしてもらい、そして、発信力もあり刷新感もある、全国を飛び回ってもらいたい山尾さんを、という気持ちがあったのは事実」と述べた上で、「総合的に判断する中で大島さんを幹事長」に決めたと繰り返した。 混乱を招いたのではとの問いかけには「(きょうの総会)それまでは何も決まっていなかった。(私は)独裁者ではないので、いろんな意見を聞きながら、柔軟性を持って決めるのが『ニュー前原』」と否定した。 山尾氏については「有為な人材」と評価し、どういうポジションがいいか時間をおいて探っていきたいとした。