あまりに残念…。五輪で失望に終わった日本人(2)初戦で“戦犯”に…。チームの主将がやらかした
オリンピック(五輪)は、選手たちにとって自身の力を試す最高の舞台だ。しかし、その分、強烈なプレッシャーの中で実力を発揮できずに涙を呑む選手も少なくない。今回は、4年に一度の大舞台で思うような結果を残せなかったサッカー日本代表選手を紹介する。(スタッツはデータサイト『transfermarkt』を参照)
DF:那須大亮 生年月日:1981年10月10日 出場大会:アテネ(2004年) 出場記録:2試合0ゴール0アシスト Jリーグで長くトップを走った守備職人でも、4年に1度の大舞台では輝けなかった。 DF那須大亮は、山本昌邦監督によってアテネオリンピックに臨むU-23日本代表に選出。キャプテンに指名され、本大会では五輪予選で見せてきたような堅実なディフェンスに期待されていた。そんな同選手は、グループリーグ初戦のパラグアイ代表戦で大きなミスを犯してしまう。 この試合、那須はセンターバックとして先発出場。しかし、試合開始からわずか5分で相手に先制点を与えるきっかけを作ってしまった。パラグアイ代表の選手が左サイドから頭でボックス内に送り込んだボールを、那須は認識していたがすぐにクリアせず、見送る判断をした。 すると、死角となっていたエリアからフリーで相手選手が侵入し、そのままルーズボールをゴールに押し込まれ先制点を献上。この致命的な判断ミスにより、日本は試合開始早々に1点ビハインドとなり、那須は前半のみで交代させられている。 その後、日本は小野伸二の2ゴールなどで意地を見せ、乱打戦に持ち込んだが、あと一歩及ばず。3-4で初戦を落とした。悔しい結果で初戦を終えた那須は、次戦のイタリア代表戦(2-3)では先発せず、第3戦のガーナ代表戦ではピッチに立つことは無かった。日本は3試合1勝2敗でグループリーグを終え、最下位でギリシャの港町を去っている。 最終的にパラグアイ代表が銀メダルを獲得したことを考えると、彼らが手ごわい相手であったことは間違いはない。が、大事な初戦で、しかも立ち上がりの時間帯に先制点を与えてしまったことは、日本のプランとして想定外の出来事だったはずだ。結果論ではあるが、那須のミスは悔やまれるアクシデントとなった。
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