日本株の「バリュー」と「中小型株」に大きな魅力、イーストスプリングの着目点
2023年末時点での主要市場のPBRは、日本株は1.4倍の水準にある。株価の上昇によって1.2倍からPBRは水準が上がったものの、欧州株の2.0倍、世界株(先進国+新興国)の2.8倍、米国株の4.5倍と比較すると依然として割安感が強い。また、日本株の株価収益率(PER)の水準は現在、「過去の平均値に近い水準にあり、これにはまだ改革や企業行動の潜在的な変化が織り込まれていない」と分析する。したがって、「日本株には魅力的な収益性の大幅な改善余地がまだ残っているため、バリュー株の投資妙味はまだ終わっていない」としている。
さらに、「日本の中小型株には現預金を豊富に保有し、改革やリストラ策に前向きな投資妙味のある銘柄が数多くある。特に、小型株は2018年以降、大型株を大幅にアンダーパフォームしており、特にバリュエーション面では大型株に対して歴史的な割安水準にある」と分析している。イーストスプリングでは、ボトムアップ・アプローチによって「改革を取り入れ株主のためにより多くの価値を創造し、自社の得意分野に経営資源を集中する企業に引き続き焦点を当てていく」としている。レポートでは、同社のボトムアップでの調査力が、日本市場で強力で魅力的なリターンを提供し続ける力になると自信を示した。(グラフは、国内株式インデックスをアウトパフォームする『ジャパン中小型厳選バリュー株ファンド』)
ウエルスアドバイザー