暫定税率“廃止” いつ安くなる? ガソリン約5円↑補助金“縮小”
19日から、ガソリンの補助金が縮小され、価格が値上がりしています。一方で今後、ガソリン税の減税で価格が大きく下がる可能性も。いつから安くなるのでしょうか。 【画像】レギュラーガソリン価格 補助金縮小で5円程度徐々に値上がり
■ガソリン約5円アップ 補助金“縮小”
相模原市のガソリンスタンド。レギュラーガソリン1リットルの価格は166円ですが、午前9時になると値段の表示が消えました。 シンエネ商事 鵜野森SS 時田健司店長 「価格を上げるための下準備です。価格を上げるという意思の表れ」 おととしから続いてきたガソリンの補助金が、19日から段階的に縮小されます。 時田店長 「今から表示させますので…失礼いたしました」 補助金のおかげで価格を抑えてきたスタンドは、近隣の店舗と相談しながら、値上げ幅を決めています。現場の声は切実です。 20代(解体業) 「高いですね、やっぱり。(仕事で)1都3県回っているので、2日に1回ガソリンを入れないと厳しい。その分(お金も)かかっちゃうので(価格を)抑えてほしい」 60代 「年金暮らし。170円はやっぱり高い。海を見に行きたいとかは控えてる」 政府の物価高対策で、これまで1リットル175円程度に抑えられてきたガソリン価格。しかし、補助金が縮小され、19日から5円程度、来月にはさらに5円程度と徐々に上がっていき、結果、全国平均で185円程度になる見込みです。 時田店長 「うちの価格で(最終的に)180円弱。心苦しい」 ガソリンの価格には地域差もあります。例えば、世田谷区のスタンドでは170円が176円になりました。 利用者 「6円(値上がり)はちょっとつらいかも」 ただ、上がってばかりではありません。実は、ガソリン価格が下がる可能性も…。
■25円安くなる?暫定税率廃止いつ?
経済部 石田瑞恵記者 「ガソリン価格には、本体価格に加えて様々な税金が上乗せされています。今回、補助金が縮小されることで、今後、価格が10円程度上がっていくとみられますが、一方で、今課税されている『ガソリン税の暫定税率』については先日、自民党・公明党・国民民主党が廃止することで合意しました。もし本当に廃止されれば、単純計算で25円分、ガソリン価格が安くなることになります」 気になるのはいつから安くなのかです。 石田記者 「3党合意に暫定税率をいつ廃止するか期限は書かれていない。政府内では来年度の実施は難しいとの見方が出ている」 年明けも値上げが予測され、この先も高値が続きそうです。
テレビ朝日