老後に「警備員」の仕事はきついですか? 定年後も働く予定ですが、どのくらいの収入を見込めるでしょうか?
定年退職後、貯蓄と年金だけで老後生活を送れるのか、不安を感じている人は多くいるでしょう。不安を軽減するためには、少しでも長く働くというのも手段の一つです。シニア歓迎・活躍中との記載のある求人には「警備員」の仕事も多く含まれています。 警備員の仕事は何となくイメージがつくけれど、具体的な仕事内容について、またどのくらいの収入が得られるのか、気になっている人もいるでしょう。 本記事では、警備員の仕事内容や見込める収入額ほか、どのような人が警備員に向いているのかについて解説します。 ▼65歳から70歳まで「月8万円」をアルバイトで稼ぐと、年金はどれだけ増える?
警備員の仕事について
警備の仕事内容はさまざまですが、警備業法第2条により図表1の通りに区分されています。 図表1
筆者作成 それぞれ警備内容が異なりますが、基本的にシニア世代の人は第1号の施設警備や第2号の交通誘導を行う場合が多くなると考えられます。 日本の警備需要50%を占めるといわれる施設警備は、会社やショッピングモール、遊園地など幅広い対象施設があり、特に人が多く集まりやすい場所で警備をすることがほとんどです。 施設を巡回して不審者や不審物がないかなどを確認したり、監視カメラで犯罪を監視したりといったことを行います。警備内容によって異なりますが、主に人々の安全を守るための業務となっています。 また交通誘導については事故を未然に防ぐことを目的とし、混雑しやすい場所で車や人を誘導します。イベントなどの際には人が集まる場所での混雑を解消しつつ、事故が起きないように案内することも業務の一つです。
収入はどれくらいを見込める?
警備員になるとどのくらいの年収を得られるのか、気になる人は多いでしょう。総務省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によると図表2のとおりです。 図表2
総務省統計局「令和4年賃金構造基本統計調査」を基に筆者作成 60歳以上の場合でもどの年代も200万円以上を超えており、一番多い平均収入だと300万円近くの収入があります。定年後にどれだけの収入が必要なのかは人によって異なります。必要な額を警備員の収入でまかなえるのか、図表2の平均年収を参考にして確認してみるとよいでしょう。