心のふるさとへ贈る千通のラブレター ── 大阪で「わたしのマチオモイ帖展」
地元中学生とマチオモイ帖第2号を共同制作
歳月を重ねてマチオモイ帖の活動が広がってきた。村上さんは「広島にこれだけ多くのクリエイターがいるのかと驚く」ほど、同じフィールドで奮戦する仲間たちと知り合った。 大阪から帰省する際、これまでは新幹線などを乗り継いで島へ急ぐだけだったが、今は島へ向かう前に尾道市内のカフェで小休止。「お帰りなさい」と待ち受けてくれる友人たちとの会話が弾む。 地元の出身中学の授業をサポート。生徒たちと共同で「しげい帖」第2号を刊行する島思い部プロジェクトが立ち上がったという。 清水さんは「マチオモイ帖の領域を広げ、市民がまちへの思いを表現する出版活動を、クリエイターが手伝う仕組みを醸成していきたい」と意気込む。 ガイドブックにも載っていない、小さなまちの埋もれかけていた物語。しかし、編集作業を通じて気になるまちと改めて向き合うことで、クリエイターたちの中で、何かが変わったような気配が、誌面から伝わってくる。村上さんに続き、読者それぞれの「黄色い旗」を探してみたい。 会期は29日まで。入場無料。午前11時~午後9時(土日祝日は午後7時まで)、会期中無休。大阪展以降、全国で順次開催予定。詳しくはメビック扇町の公式サイトで。 (文責・岡村雅之/関西ライター名鑑)