【BOM】吉成名高がスピード&テクニックで圧倒KOしてダイヤモンドベルトを獲得
Shimizu presents BOM 47 2024年9月1日(日)神奈川・横浜大さん橋ホール 【写真】名高のKOシーン ▼ダブルメインイベント(第10試合)WBCムエタイ ダイヤモンド スーパーフライ級(52.16kg)タイトルマッチ 3分5R 〇名高・エイワスポーツジム(=吉成名高/エイワスポーツジム) KO 2R 2分44秒 ※左ストレート ×ペットアヌワット・ノーアヌワットジム(タイ) ※名高がダイヤモンドベルトを獲得。 名高は昨年7月にラジャダムナンスタジアム認定フライ級王座を獲得し、外国人として史上初のラジャダムナンスタジアム2階級制覇王者に。その後も快進撃を続け、8月には、タイ・ラジャダムナンスタジアムにて開催された『ラジャダムナン・ワールドシリーズ(RWS)』のメインイベントで同スタジアム認定フライ級タイトル初防衛戦を行い4RKO勝ち、12月のRWSではラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級暫定王座決定戦で勝利し3階級制覇。 今年2月には正規王者プレーオプラーオ・ペップラオファーとの統一戦にも勝利し、正規王者に。前戦となった7月のジョムホートとのラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級タイトルマッチでも圧倒的な差を付けて勝利し2度目の防衛に成功し、現在驚異の31連勝を誇る。 その勢いの止まらない名高はペットアヌワットと日本初となるWBCムエタイのダイヤモンドベルトを懸けて対戦。 ダイヤモンドベルトとは、その階級で最も非凡な精鋭ボクサーを評価する報酬として贈られるダイヤモンドなどの宝石と金を使用した高価なベルト。これまでブアカーオ・バンチャメーク、センチャイ・PKセンチャイムエタイジムといったムエタイの歴史に燦然と名を輝かせる名選手のみに贈られている、ムエタイというスポーツにおける最高レベルの成果を象徴するもの。ムエタイのスキル、強さ、精神を戦いで発揮した最高の選手に与えられる名誉あるチャンピオンベルトだ。 名高がこのダイヤモンドベルトを獲得すれば、またも日本人初の快挙を達成することになる。 ペットアヌワットはフィーム・カオ(ヒザ蹴りが得意なテクニシャン)のタイプで、名高が王座統一戦で対戦したプレーオプラーオに勝利。また、先日にはWMO世界王者になったペットタイランドにも勝利している、元ラジャダムナンスタジアム認定ライトフライ級(108ポンド)王者で、True4Uのフライ級(112ポンド)の王者。173cm(名高は165cm)の長身を誇る。 1R、サウスポーの名高はジャブを突き、右にステップインしながら左ロー。ペットアヌワットがミドルのモーションに入ると名高はすぐにバックステップで間合いを外す。ペットアヌワットの右ミドルに名高は右へ動きながらの右フック。 名高は右ローを蹴り、ペットアヌワットの左フックをかわしての左ストレートは空振りしたものの、そのままペットアヌワットをつかんで左ヒザをグサリと突き刺す。 この一発が明らかに効き、ペットアヌワットは下がるがそこへ名高が追撃の左ボディストレート。さらに下がるペットアヌワットを逃さず、すぐに間合いを詰めた名高は左ストレートからの左ヒザ。続く名高が右フック、左ストレートは当たらなかったものの、ボディにダメージを負ったペットアヌワットは座り込むようにダウン。 名高は右に飛ぶようにして動いての右フック、左ロー。左三日月を蹴ると右フック。左ハイから左ストレートを打つと、ペットアヌワットは左の縦ヒジを振り下ろして名高が尻もちをつく。 2R、どっしりと構える名高は左ロー、右フックからの左ハイ。レフェリーから両者アグレッシブが促される。名高は左ミドルハイを連発し、ペットアヌワットは二段蹴りを見せるも、名高の左ミドルハイを腕にもらうと身体ごと左に傾く。左ミドルハイで右腕を蹴られ続けるペットアヌワットは前へ出てくるが、そこへ名高が右フック。 前蹴りで吹っ飛ばしてのワンツー、そして名高が左三日月を蹴るとペットアヌワットはロープに座り込むようにしてダウン。ペットアヌワットが立ち上がると右ヒジを狙って前へ出てくるが、名高はそこへ左ボディストレート。続けてステップインしての左ストレートを2発叩き込み、ペットアヌワットを完全KO。 男子選手としてはブアカーオ、センチャイに続いて史上3人目のダイヤモンドベルトを巻いた名高は「今回はWBCのダイヤモンドチャンピオンということで、タイでは知らない人がいないくらい有名な偉大な選手たちが巻いているベルトを今回が僕が3人目として日本人で初めてのことを成し遂げることが出来て本当に嬉しく思っています」と言い、お礼を述べる。 続けて「さっき竜哉も凄い試合を見せてKOしたと思うんですけれど、今の格闘技界は暗い話題だったりとか、相手を悪く言って盛り上げる風潮が多いと思うんですけれども、自分は今回戦った相手選手も敵地に出向いて自分と試合をしてくださって。相手がいるからこそ競技が成り立つと思いますし、相手に対するリスペクトや感謝の気持ちは格闘家として持ってほしいと僕は思っています」と、竜哉に続いて昨今の格闘技界に対して自分の考えを口にした。 そして「目標としていたダイヤモンドベルトを獲得できましたが、まだまだ自分もムエタイの道が続いていくと思います。これからもよろしくお願いします」と、これからも止まらないと語った。
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