立民・辻元氏がポスト岸田を疑問視「小泉さんにできるなら私も」「河野さんはハラハラ」
立憲民主党の辻元清美代表代行は20日夜、BSフジ番組で、自民党の「ポスト岸田」候補の資質について疑問視した。次期首相を尋ねる世論調査で上位が常連の小泉進次郎元環境相について「まだ無理だ。小泉さんにできるのなら、私もできる」と述べ、河野太郎デジタル相については「心配ですわ。ハラハラする。太郎ちゃんにできるなら、私の方がまだ落ち着いている」と語った。 【一覧】主な「ポスト岸田」候補 9月に予定される立民の代表選に関して「われこそはと思う人はしっかりと出て、堂々と自分が首相になったら、どういう統治をしたいのか、競い合い、9月に選ばれた人で勝負をかけたい」と強調した。 自身については「今すぐ『閣僚をやれ』といわれても、すぐにやる準備体操はしている。立民議員はみんなしている。ちょっと維新が、というのは無理だ」と語った。 辻元氏は自民党に対して「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)や裏金の話が安倍晋三元首相が死去されて、長期政権の闇がパンドラの箱のように出てきている。よく『悪夢の民主党(政権)』といわれたが、『悪夢の自民党』になっている」と指摘した。 ポスト岸田候補や自民党、日本維新の会を批判した辻元氏の矛先は身内にも向かった。 立民が国会に政治資金パーティー開催禁止法案を提出しているにも関わらず、岡田克也幹事長や大串博志選対委員長らがパーティー開催を予定していたことについて、「われわれに非がある」と釈明した上で、「岡田さんに『何やってんねん。首を垂れていただきたい』と一喝した。幹部ががん首をそろえて…と思ったので」と振り返った。 共演した日本維新の会の音喜多駿政調会長は「閣僚の準備をしている」という辻元氏について、「民主党政権の失敗があるからうまくできるわけではない。維新は大阪という地方政府で政権与党を持ち、10年以上、行政運営の経験を持ってきている。政権交代の準備はできているとの心構えだ」と反論した。(奥原慎平)