ディズニーで「走る」イベントが話題!世界一ハマるランニングイベント米国「runDisney」の魅力
時刻は午前3時25分。こんな時間に起きているだけでも不思議なのに、ライターの私はレギンスを履き、76歳の母親と暗闇の中でEPCOT行きのバスに乗ろうとしていた(EPCOT/エプコットはウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートにあるディズニーパークのうちの1つで、実験的未来都市の頭文字を取った略語)。 【写真】ランニングが脳にいい理由8 今朝の5kmは4日間で4つのパークを走るレースの1つ目で、2つ目は10km、3つ目はハーフマラソン、そして最後はフルマラソンだ。私は人生初のディズニーレースに参加して、runDisneyの熱狂的なファンの世界に浸るべく、真夜中のパークに立っていた。 レース前にパークを囲む駐車場の中にいると、招待者しか参加できない深夜の秘密の音楽祭を偶然見つけたような気分になる。レースがある週末のディズニーワールドの駐車場は、何千人ものランナーが押し寄せて大混雑。ここではみんながやさしく、ちょっとカフェインを摂りすぎていて、懐かしい友人と再会したり、衣装を比べたり、お互いの士気を高め合ったりする興奮に空気がざわめく。 私は、眠い目をこすりながら世界一魅力的な社会的実験を見守る社会学者のような気分で、とんでもなく騒がしい周囲を観察していた。会場の外からもランナーの声が聞こえてくる。群衆の叫び声と声援が空気を満たし、どこからともなく現れた巨大なスクリーンに全員が笑顔で目を向けた。大型の投光照明が早朝の暗闇を切り裂く中で、上品なイベント司会者が完璧なオヤジギャグを連発しながら興奮したランナーにインタビューをする。まだ夜明け前だというのに、不機嫌な顔をしている人は1人もいない。私は大音量のスピーカー、花火、ディズニーをテーマにした衣装、そして喜色満面のランナーたちに四方八方を囲まれていた。 フィニッシュラインを切る頃には、私はすっかりrunDisneyの魔法にかかっていた。見上げる空はまだ暗く、コーヒーも飲んでいない。なのに私は、このワイルドな経験を母と共有できた幸せと幸運に満たされていた。フィニッシャーメダルを外したくなくて、いつまで付けていていいものか(冗談っぽく)係員に聞いたくらいだ。しかし気になる。大金と情熱をかけ、このレースに繰り返し参加するのは一体どういう人たちなのか。今回はその内容をアメリカ版ウィメンズヘルスからご紹介。