V12モデルの「超新星」 アストン マーティン・ヴァンキッシュへ試乗 フェラーリ最大の脅威か?
体験の魅力度で歴代を凌駕 フェラーリの脅威
速さだけでなく、惹き込まれる音響や安定した操縦性、至福の高級感など、運転体験の魅力度でも歴代を凌駕する、最新ヴァンキッシュ。スーパー・グランドツアラーとして、徹底した完成度にある。 ライバルとは明確に異なる、個性も宿す。筆者の印象では、2007年の初代ヴァンキッシュ以来の水準で。ひと回り小さく感じるスポーティーさを叶えたかわりに、上質なマナーを求めるユーザーは、乗り換えを望まないかもしれない。 反面、少し野性的で尖ったアストン マーティンがお好みなら、気に入るに違いない。フェラーリにとっては、これまでで最大の脅威になる可能性がある。 ◯:条件を問わず巨大なパワーとトルクを展開できる DBS スーパーレッジェーラ以上にソウルフルなサウンド ブランドらしいリッチな運転環境 △:ライバルほど上質でも洗練されてもいない 荷室が狭め 筆者の目には、先代の方がカッコ良く映る
アストン マーティン・ヴァンキッシュ(欧州仕様)のスペック
英国価格:33万ポンド(約6402万円) 全長:4890mm 全幅:1981mm 全高:1290mm 最高速度:344km/h 0-100km/h加速:3.3秒 燃費:7.3km/L CO2排出量:312g/km 車両重量:1910kg パワートレイン:V型12気筒5204cc ツインターボチャージャー 使用燃料:ガソリン 最高出力:835ps/6500rpm 最大トルク:101.8kg-m/2500-5000rpm ギアボックス:8速オートマティック(後輪駆動)
執筆 AUTOCAR JAPAN編集部